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パーソナリティ http //dragoncage.upper.jp/parabura/hero_list/list.cgi?id=97 mode=show 生まれつき悪魔寄生体を宿しているのを疎まれ、猫社会から弾かれてとある寺に住み着く。 その寺の和尚に内に潜む力を見抜かれ、共に暮らす傍ら、特殊にゃ修行法を教え込まれた。 その際に悪魔寄生体を「治療より精神論が有効にゃもの」と認識、化学文明に限界を感じる。 だがある日、ドミニオンが関わった事故で和尚は死亡、悪魔憑きに覚醒したゲンのみが生還。 そのとき右胸に刻まれた「Z」字の傷に、ゲンは和尚の仇討ちを誓うのだった。 それからは和尚の仇を探してさすらい、多くの悪魔憑きが集まる希園市に行き着いた。 《人形使い》で和尚の像(モアイ風)を創り出しては「殺したのはお前か?」と尋ねている。 基本けだるそうにしているが、負けず嫌いにゃど子供っぽいところもあり、存外扱いやすい。 変身後は昆虫、というよりは甲殻類を思わせる姿となる。 その他設定 地獄という言葉をよく使いたがるせいで中二病の疑いをかけられている。 モフられても動じずされるがままだが、実際のところは対応に困って固まっているだけ。 【変身】 特にギミックはなく、一声啼くと変身。 【共生武装:レリックファン&ヒートレイヴ】 レリックファンは御結山から、ヒートレイヴは希園樹海からこっそり持ち帰った。 武装起動すると、四肢の外骨格がより頑強なものとなり、それぞれに炎の渦をまとう。 【夜啼きのゲン】 誰が呼んだか知らないが、いつの間にかついていた通り名。 【人形】 和尚モアイ: 《人形使い》の能力でスタンダードに作り出すバージョン。 この人形を見せた反応で仇かどうかを試しているが、ドミニオンなら地獄送りにすることに変わりはない。 ゲンジ: 《写し身人形》の効果で自分そっくりにしたバージョン。モフられそうになっても「それはゲンジだ」でスルーが可能に。 しかし気を抜くと勝手に動いたり本体を乗っ取ろうとしたり……するのは気のせい。 一説によると、平行世界のゲンの意思が流れ込んでいるのだとかいないのだとか。 他キャラクターへの印象/感情・コメント もふってくる 円堂和子、小鳥遊空良(未遂)、南部華音、鳳ツグミ、滝川涼、天地空、天上星海、阿倍野鈴太(ゲンジ)、京極雪乃(未遂) 南城亜里沙、宮島ノエル そうでもない 風間神、瀬々良木みなも、神部健作、西村瑠璃 真田ユキムラ、玄谷慧、相模卓郎、天津命、佐山直衛、神代尚征、諏訪部霜雹、茨城未咲、石蕗啓司、、小笠絆、御鏡透徹、黄泉川電波、霧江魅虎 動物同士 氷真、レンカク、井上ガブリエル、不蓮陀、蒼空、彌也、シルバー、モモ セッション履歴 +#1~10 No.01 2010/11/12(金)「侵略!イカ息子」 GM:糸色さん 基本経験値:100 衝動経験値:60 経験値魔結晶:15 成長:Lv1【プライム】>Lv2-1【デモンデッド】 同行PC:真田ユキムラ、玄谷慧、相模卓郎、小鳥遊空良 備考:仇についてイカが何か知ってるようだったが人違いだったでゲソ! No.02 2010/12/5(日)「山の神 take4」 GM:じょーじあさん 基本経験値:100 衝動経験値:60 経験値魔結晶:27 成長:Lv2-1【デモンデッド】>Lv3-1【スペクター】 能力魔結晶:《潜伏》《刺突撃》《殺戮火器》 同行PC:円堂和子、風間神、南部華音 備考:おもちかえりされそうになった? No.03 2010/12/13(月)「消えた記者」 GM:糸色さん 基本経験値:100 衝動経験値:60 経験値魔結晶:28 成長:共生武装レリックファンを入手 能力魔結晶:《環境毒液噴射》 同行PC:瀬々良木みなも、氷真、円堂和子(2回目)、天津命 備考:《潜伏》《刺突撃》消費 No.04 2010/12/26(日)「月明かりの歌姫」 GM:蒼衣さん 基本経験値:100 衝動経験値:60 経験値魔結晶:27 成長:Lv3-1【スペクター】>Lv4-2【スティーラー】/レリックファンLv1>Lv2 能力魔結晶:《殺戮咆哮》 同行PC:佐山直衛、神代尚征、諏訪部霜雹 備考:尚征が子持ちになるのを記憶操作で手伝った/《殺戮火器》を経験値化(5点) No.05 2011/1/7(金)「輪廻の輪の外で」 GM:両生金魚さん 基本経験値:100 衝動経験値:50 経験値魔結晶:108 成長:共生武装ヒートレイヴを入手 能力魔結晶:《潜伏》《内蔵火器》《超放電》 同行PC:瀬々良木みなも(2回目)、円堂和子(3回目)、風間神(2回目)、レンカク 備考:写し身人形・ゲンジ(命名・神)がまさかの生還 ※2011/1/8(土) 更科縁(ゲノムさん)と《潜伏》←→《練体変身》をトレード No.06 2011/1/30(日)「イービルインパルス take2」 GM:灰猫さん 基本経験値:100 衝動経験値:70 経験値魔結晶:50 成長:ヒートレイヴLv1>Lv2 能力魔結晶:《肉弾貫通》《模倣能力》 同行PC:茨城未咲、鳳ツグミ、滝川涼 備考:レリックファンの《環境毒液噴射》をレッドブレイク/《模倣能力》を経験値化(10点) No.07 2011/3/2(水)「その桜が赤いのは――」 GM:よーかさん 基本経験値:100 衝動経験値:70 経験値魔結晶:55 成長:Lv4-2【スティーラー】>Lv5-2【スティンガー】 能力魔結晶:《特異軌道》 同行PC:井上ガブリエル、神部健作、不蓮陀 備考:ゲンジがガブに感化された ※2011/3/8(火) 天津命(させぼのまりさん)の《磁力重圧》と《特異軌道》をトレード No.08 2011/3/20(日)「漂流学校」 GM:蒼衣さん 基本経験値:100 衝動経験値:60 経験値魔結晶:80 成長:ヒートレイヴLv2>Lv3 能力魔結晶:《潜伏》 同行PC:神部健作(2回目)、天地空、石蕗啓司 備考:ヒートレイヴの《超放電》をレッドブレイク No.09 2011/4/26(火)「御月見山の戦い」 GM:RON_AGさん 基本経験値:100 衝動経験値:50 経験値魔結晶:66 成長:Lv5-2【スティンガー】>Lv6-2【ハートレス】 能力魔結晶:《連続行動》《燃焼液噴射》 同行PC:蒼空、天地空(2回目)、天上星海、阿倍野鈴太 備考:キリングハウルを利用したチェイスブロウに燃えた。 No.10 2011/5/27(金)-30(月)「茶番劇」 GM:糸色さん 基本経験値:100 衝動経験値:70 経験値魔結晶:75 成長:ヒートレイヴLv3>Lv4 能力魔結晶:《威力強化》《超生命》 同行PC:西村瑠璃、小笠絆、天地空(3回目) 備考:《燃焼液噴射》消費 No.11 2011/7/16(土)「希園ダム決壊まであと3時間! Take3」 GM:Zenさん 基本経験値:100 衝動経験値:50 経験値魔結晶:118 成長:Lv6-2【ハートレス】>Lv7-2【リーチャル】 能力魔結晶:《属性噴出》《潜伏》《視界破壊》 同行PC:西村瑠璃(2回目)、京極雪乃、御鏡透徹 備考:レリックファンの《練体変身》をレッドブレイク No.12 2011/9/22(木)「パラダイス・ロスト Take2」 GM:糸色さん 基本経験値:100 衝動経験値:70 経験値魔結晶:100 能力魔結晶:《連続行動》《伸張》 同行PC:黄泉川電波、彌也、シルバー 備考:《潜伏》消費 ※2011/9/28 久城和真(ド!カピンさん)の《潜伏》と《肉弾貫通》をトレード No.13 2011/12/23(金)「めておいんぱくと!せかんどすとらいく!」 GM:RON_AGさん 基本経験値:100 衝動経験値:60 経験値魔結晶:140 能力魔結晶:《連続行動》 同行PC:南城亜里沙、宮島ノエル、霧江美虎、モモ 備考:《超生命》《視覚破壊》を経験値化(計105点) No.14 2012/5/12(土)「お嬢様を護衛するだけのカンタンなお仕事」 GM:izmさん 基本経験値:100 衝動経験値:50 経験値魔結晶:220 成長:Lv7-2>Lv8-3、ウォーコイトをサブ共生・Lv1>Lv2-1>Lv3-1>Lv4-1>Lv5-1 能力魔結晶:《刺突撃》《内蔵火器》《威力強化》《不死身》 同行PC:木竜慎二、京極雪乃、九弦院舞琴 備考:《連続行動》消費、暴走/《属性噴出》《不死身》を経験値化(計150点)
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新ギルド名決選投票コーナー! 厳正なる投票の結果 新ギルドの名称は 「月黄泉」 に決定いたしましたパチパチ もうギルドは作ってあるので 来週に旧黄泉を強制解散の後 新ギルドへの移住を行いますよっと 今度はギルドエンブレムを公募する予定です
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御坂と御坂の周りの世界を守るこぼれ話 中編 ミ妹「はい、休憩終わりですよ、とミサカはパンパン手を叩きながらこの場は仕切らせていただきます」打止「はー、ってミサカはミサカはちょっとしょんぼりして返事をしてみたり」番外「でも、一〇〇三二号は上位個体を除けば妹達の中だと一番年長だし、こういう役割は似合うね」一方「…………サラっと、俺に精神攻撃仕掛けるたア、さすがだな…………」上条「ちょっと待った! 俺、まだ立てないんですけど!?」ミ妹「…………だから、休憩を打ち切ったことに気付いてください、とミサカはジト目を向けます」打止「ふふっ。今、お姉様が目を覚ましたらどうなるか見てみたいなー、 ってミサカはミサカはまだ気絶したままのお姉様の顔を覗き込んでほくそ笑んでみる」一方「言っとくが、それはずっと休憩が終わらない、ってのと同意語だ」番外「だよねー、なんたって愛しのヒーローさんのキンタ○ク――――」上条「いやいや! 膝枕って言おうぜ!? 曲がりなりにもお前も女の子なんだからさ! しかもお前と打ち止めが強引に進めたんじゃねえか!!」番外「タマがねえ…!! チ」上条「言わせねぇよ!? あと、思いっきりあるし!!」ミ妹「下品な女だ……!、とミサカは番外個体に対してエリートな王子っぽく感想を述べます」一方「テメェら打ち止めの前で下ネタとかすンじゃねェよ!!!」美琴「ん……」打止「あ、お姉様、目が覚めたみたい、ってミサカはミサカは頬杖ついて寝転がってお姉様と視線を合わせてみたり」美琴「アレ……? 私、どうしたんだっけ……? 記憶が曖昧で…………」ミ妹「大丈夫ですかお姉様、とミサカは素早くお姉さまに駆け寄り肩をお貸しして立ち上がらせます。 おそらくお姉さまは何か恐ろしい目に合ったので、脳がその記憶が精神に支障を来たすと判断して封じ込めたのだと思います、 とミサカはお姉さまを気遣います。人はとてつもなく怖いことがあると無意識にその記憶を封じ込める機能が脳に備わっています、 とミサカは人体の神秘をお伝えします」美琴「あ、そう言えば聞いたことあるわね……うん。ありがと……ん? 何か、後ろで盛大な物音がしたような、って、アンタ何やってんの? でんぐり返りを失敗したような格好して。首痛めるわよ」上条「……………」一方「なるほど。その手があったか」番外(ちぇっ、一〇〇三二号って結構えげつない真似するんだ)打止(ぶー。強制コードで一〇〇三二号の行動を止めておくんだった、ってミサカはミサカは心の中で頬を膨らませてみたり)ミ妹「二人とも、何か言いました? とミサカは至極冷静で涼やかに問いかけます」打止&番外 「「!!!!!!?! な、何でもないよ何でも!?」ってミサカはミサカはぶんぶか首を横に振ってみたり!!」一方「とりあえず、これで続きを始められそうだな」美琴「ほら、アンタもいつまでもそんなところで愉快な格好してないでさっさと立ちなさいよ」上条「……………まあいいけど……どうせ不幸な目に合うのはいつものことだし…………」 白井黒子の乗る学バスは――――一方「略して、『黒子のバス』…かァ……」全員「「「「「………」」」」」一方「………」全員「「「「「……………」」」」」一方「……ンだよ!! たまにゃァ俺がボケたっていいだろォが!!!」上条「あ、いや…それは別にいいんだけどさ……」美琴「始まって一発目のネタがダジャレかよって言うか……」ミ妹「しかもいきなりアクセル全開だったもので、とミサカは引きながら答えます」番外「急にキャラにない事すんなよハゲ」一方「じゃァもォいいよ!!! もう二度とボケねェ!!! つかハゲてねェし!!!!!」打止「ミ、ミサカはいいと思うの!ってミサカはミサカは精一杯ハゲましてみる!」 彼女の名前は初春飾利。白井と同い年だが、低い背と丸っこい肩のラインのせいか年下にも見える。セーラーの夏服すら似合わない中学生というのもかなり珍しい気がする。黒の髪は短めで、薔薇やハイビスカスなど、花を模した飾りをたくさんつけていた。遠目に見ると派手な花瓶を頭に載っけているみたいだ。美琴「え!? あの初春さんの頭飾りって単なる造花だったの!?」上条「いや、ふつー造花だろ。つか、単なるって何だ?」美琴「あーうん。佐天さんから聞いてたんだけど、初春さんの頭のやつって実は地球外からの侵略者だとかで、しかも、その花は周囲の人間にも次々寄生して仲間を増やしていくって都市伝説があったのよ」一方「いや、マジで語られてもな。つーか、そんな眉つば信じるンじゃねェ」ミ妹「そう言えば、お姉様。お姉様の髪留をいつからそれに変えました? とミサカは素朴な疑問を投げかけます」美琴「ん? そう言えばいつからだったかな? 気付いたらいつの間にか付けてたというか」上条「…………それ、花の形してるよな?」打止「…………えっと、なんだか立ち入ってはいけないような気がしてきたんだけど……ってミサカはミサカはちょっと恐れ慄き始めてみたり」美琴「え? でも私だけじゃないわよ。さっき、名前を出した佐天さんの髪飾りも花の形してるし」上条「…………お前と佐天さんもこの子の友達だったよな?」美琴「夏休み最後の日こぼれ話の時にそう言ったじゃない」上条「…………」一方「…………」ミ妹「…………」打止「…………」番外「……わっ!!」上条&一方&ミ妹&打止 「「「「!!□☆#$%&!!¥?!!!!×@@@@!?!」」」」番外「ギャーッハッハッハッハ☆ 第一位そのリアクション最高だよ!! 腹いてー!! ひーっひっひっひっひ!!」一方「テ、テメエやけにおとなしいと思ったら……このクソ女……!」 「で、何の用ですの? 風紀委員なんて山ほどいるくせに、わざわざこのわたくしを呼ばねばならないとはどういう事ですの?」「うーん。冷静に考えると絶対に白井さんでなければならないというほどではないような」「……、わたくしがお姉様とお買い物をしていたのを知っていたくせに、そう思うのならもう少し違った態度を取ってよろしいんではないですの?」打止「ばんざーいッ!! ってミサカはミサカは諸手を挙げて喜んでみる―― って、いたたたたたたた、ってミサカは突然襲ってきたこめかみの痛みで眉間にしわを寄せてみたり!!」ミ妹「何で両手を挙げて大感激なんですか? とミサカは無表情で最終信号のこめかみに両の拳を当ててぐりぐりします」上条「なあ、御坂。何で打ち止めは万歳大喜びで御坂妹は涼やかに激怒してんだ?」美琴「な、何で私に聞くのよ!?///」上条「え? だって、一方通行はどことなく御坂妹をギスギスした瞳で睨んでこっちの声が耳に入らなさそうだし、番外個体からまともな答えを得られるとは思わんからだが」番外「ひっどー。ヒーローさん。そんな言われた方したらミサカのガラスのハートが木っ端微塵なっちゃう」美琴「防弾ガラスを木っ端微塵にしようとしたら相当な量の爆薬がいるわよ」上条「悪かった。じゃあ番外個体でもいいや。打ち止めと御坂妹の今の感情の理由を教えてくれ」美琴「な、何でその子に聞くのよ!?」上条「え? だって、お前、教えてくれそうにないじゃん」美琴「そ、それは……その……///」番外「いや~~~単純に最終信号は誰かさんの、ある意味恋敵を遠ざけてくれたたことを喜んで、 一〇〇三二号は恋敵の誰かさんをなんとか変態の魔手にかけたかっただけだからだよ」美琴「ちょ、ちょっと!!?!///」上条「?????????? さっぱり分からんのだが?」番外「だったら聞くなよ、ってさすがのミサカもおねーたまに同情したくなっちゃった」 彼女達は、共に同じ中学一年生だ。上条「………」美琴「どうしたの? 何か考え込んじゃって」上条「…なぁ、前にここに来てくれた佐天って子も中一だよな?」美琴「そうだけど…それが?」上条「で、美琴と食蜂も同じ中二、と」美琴「……何が言いたい訳…?」上条「いや…世の中、不公平だな~と思って……」美琴「何と何を見比べて【そうぞうして】そう思ったこの野郎!!!」打止「でも確かに不公平かも! ミサカは上位個体なのにミサカだけ体が小さいし!ってミサカはミサカは憤慨してみる!」番外「でもミサカ達の世界って、妙に大人びた人多くない? 中学生、高校生で何でみんなあんなに落ち着いてんの? 普通もっと馬鹿みたいに騒いでるもんじゃないの?」ミ妹「おそらく環境のせいではないでしょうか、とミサカは推測します。 治安があまり良くはありませんので、のほほんと生きてはいられないのでしょう、とミサカは結論付けます」上条「そりゃ暗部寄りの意見だろ? ウチのクラスの連中は割とのほほんと暮らしてるぞ」番外「いやいや、中身だけの話じゃなくてさ、見た目が大人っぽいって言うか、ぶっちゃけ老けてる人多いっしょ」美琴「言っちゃったよ! ついに老けてるとか言っちゃったよこの子!!!」上条「老けてるって……まぁ確かに、14で2m超えの神父とか、18には見えない聖人さんとかいるけども……」??「うるっせぇんだよ、ド素人が!!」一方「逆のパターンもあるけどな。以前、不老長寿の生体サンプルに使われてる女を見た事あンぞ」上条「そういや、ウチの担任の先生も見た目12~3歳くらいだな。やっぱ世の中不公平だな…(チラッ)」美琴「だから!!! 何と何を比べとんじゃゴルァァァァァァ!!!!!」 「あれ? 白井さん、予知能力系にも目覚めたんですか?」上条「まぁ実際は、一人の人間がいくつもの能力を使う事はできない訳だけど」美琴「『基本的には』、ね」ミ妹「悪魔の実を2つ以上食べたら体が爆散してしまうのと同じですね、とミサカは納得します」一方「全然違ェよ」上条「けど実際に、もう一つ能力が使えるとしたら何がいい?」ミ妹「ミサカは肉体変化です。お姉様譲りの頼りない胸の装甲を強化し、 普段鈍感なアンチクショウを振り向かせてみせます、とミサカはチラリと目線を送ります」美琴「頼りなくて悪かったわねっ!!!」上条「てか、普段鈍感なアンチクショウって誰でせう?」ミ妹「……………」打止「ミ、ミサカは一方通行の精神を操って色んな事をしてもらう、ってミサカはミサカは大胆告白してみる……///」番外「おっ! いいね~。じゃあミサカもそれにする。もっとも、最終信号とは180度使い方が違うけど」一方「ざけンなテメェら」上条「御坂は?」美琴「わ、私!? そうねぇ…正直私は精神操作系能力にあまりいい印象がないから、他の能力がいいわね」打止「それにお姉様の気になるお相手は精神操作が効かないもんね、ってミサカはミサカはニヤニヤしてみたり!」美琴「ちょっ!!?///」上条「精神操作が効かない相手って誰でせう?」美琴「……………」「第二三学区……。航空・宇宙開発のために一学区分を飛行場と発射場――――」番外「二三学区で思い出したんだけどさ、ミサカこの時はまだ生まれてなかったから詳しく知らないけど、 エンデュミオンっていう宇宙エレベーターがあったんでしょ? ミサカも見たかったなー」上条「あ、あー…うん……エンデュミオン、ね………」美琴「確かにあったんだけど……う~ん…無かったとも言い切れないような…?」番外「どういう意味?」一方「D4Cってやつに近ェ。並行世界だが別世界の話なンだよ」美琴「そうなのよ。ほら、私がフェブリとジャーニーと布束さんを助け出した世界もあれば、 同じ日だったはずなのに私の体が学園都市の外に行ってた話もあるし」番外「…………大人の事情って複雑だね」 『――――なんか寮監が抜き打ち部屋チェックする危険性が出てきたって後輩が言ってたから、できればアンタに私物隠しておいて欲しかったんだけど』「??? お姉様、今学生寮にいらっしゃいませんの?」『うん。まあそういう訳だから。他の子に頼んじゃうけどアンタの私物もまとめて片付けてもらっちゃってオッケーよね?』「なっ、なん!? 何ですって……ッ!! おね、お姉様が、わたくし以外の子を、頼りにして……? お待ちくださいですのお姉様! 一刻も早く寮へ向かいますゆえいい子いい子ぎゅーってしてあげましょうねの権利はわたくしにお譲りくださいですわ!!」上条「常盤台くらい厳格な学校の寮となると大変なんだな。 俺の住んでる学生寮なんてほとんど外の世界のアパートと変わんねえから部屋チェックなんて存在しないぜ」美琴「そこは羨ましいわ。ちょっとアンタは不快に思うかもしんないけど、 ハイレベルな学校になればなるほど規律って学校内だけじゃなくて学校外でも求められちゃうのよね。 ある意味、自由がないというか」ミ妹「ミサカたちもある意味、自由がありませんよ。だって、そうそう外に出られませんし、 とミサカはもっと外の世界を堪能したいと少し落ち込みます」番外「何言ってんだか。校則とか規律なんて破るためにあるんだよ。良い子ちゃんぶって守ってるのが正しいとは限らないんだから」一方「俺はお前が『正しいことをした』のを見たことがねェけどな」打止「この変態さんに突っ込まなくていいの? ってミサカはミサカは何行か前のヒーローさんの言葉を真似してみたり」番外「いや、それも前と同じ回答で今さらツッコミを入れる意味無いし。 ところで、おねーたま。ある意味、この場合、この変態ツインテールですの子に片付け頼んだ方が良くない?」美琴「何で?」番外「日記とか詩集とか、もし何かの間違いで見られてしまったら、とか思うと。 ですの子なら即抹消処分してくれても他の子が見るとまずいと思うけど?」美琴「!!!!!!!!!!!!!!!?! な、ななん、なななな何でアンタが知ってんのよ!?///」番外「…………マジなの? ミサカ超ビビった」打止「そう言えば、よみかわも一方通行の部屋を一方通行が居ない時にチェックしてたような……、ってミサカはミサカは思い出してみたり」一方「別に見られて困るようなものは何もねェぞ」ミ妹「そのようですね。上位個体が見た映像をMNWでPVしてみましたが何も無かったようです、とミサカは報告します。 ちなみに、入念にチェックしていたのはベッドの下のようなのですが何か意味があるのですか? とミサカはかまととぶりつつ上条さんに問いかけます」上条「言っておくが俺の部屋にも無いぞ、というものを探しているということだ。それ以上は聞くなよ?」番外「ぶー。つまんないつまんないつまんないよー、第一位とヒーローさん」美琴(ふー。打ち止めのおかげで話が逸れて助かったわ)番外「せっかくおねーたまの日記や詩集の話を逸らしてまで聞いたのにー」美琴「!!!?」 そこにいるのは一人の少女 白井よりもやや高い背。髪は頭の後ろで二つに束ねて――――一方「結標の初登場シーンか」美琴「ってそうだったわ! ずっと気になってて結局聞きそびれてたんだけど、アンタ結標とどんな関係な訳!? アンタがへべれけになってる時、この女も確か一緒にいたわよね!!」番外「いやいやおねーたま。新約2巻【そんなさき】の事を今追求しても」美琴「大事な事なの!!!」上条「俺が救急車と警備員呼んだんだよ。多分この巻のラストで分かると思うけど、この人フェンスの上で気絶してたからさ。 ……そういや結局の所、最終的に事件を解決したのって誰だったんだろ…?」一方「………」美琴「それだけ…?」上条「そうだけど…何か怒っていらっしゃる…?」美琴「おっ、怒ってなんかないわよっ!!!」打止「そういえば、一方通行はどうして結標って人の名前を知ってるの?ってミサカはミサカは素朴な疑問を口に出してみる」一方「……色々あンだよ」ミ妹「もしかしてセロリの(小指を立てて)コレですか、とミサカは幼女以外にも興味を示す事に驚きを隠せません」打止「ガガーン!! そそ、それってミサカ最大のライバルっ!!? ってミサカはミサカは大ショック!!!」番外「ギャッハハハ☆!!! マジかよ第一位!! 何、もうこの女とはヤった訳!!?」一方「テメェら好き勝手言ってんじゃねェ!!! ンな訳ねェだろォが!!! だいいち、コイツはショタコンだ!!! 同世代の男に興味ねェ奴なンだよ!!!」番外「なるほど。類が友を呼んだのですね、とミサカは納得顔で頷きます」打止「良かった、ってミサカはミサカは一安心」番外「はぁ~~~ツマンネ……てっきり、第一位と上位個体の修羅場が見れると思ったのにー」一方「…………」(プルプル怒りに身を震わせている)上条「(な、なあ御坂、妹達って何であんなに一方通行に対して強気なんだ? 曲がりなりにも学園都市第一位だぞ)」美琴「(そりゃ、一方通行が妹達にでっかい負い目があるからでしょ。でも大丈夫よ。あの子たちも『からかう』までしかしないから)」ミ妹「むむ! どうしてお姉様と上条さんがそんなに顔を近づけているのですか!? とミサカは目ざとく見つけたので注意します!」美琴「へっ! ち、違うわよ! 誤解しないで!! 単に内緒話してただけだから! ふ、深い意味なんてないから!!!///」番外「というか、ホント、ヒーローさんを『意識していない』ときのおねーたまってヒーローさんに負けないくらい鈍感なのね」「――――御坂美琴の奴、切羽詰っているとはいえ、――――まぁ、『実験阻止』にしても一人で片をつけた訳でもないし、――――」上条(!!! 実験って…まさか『あの事』か? だとしたら………)美琴「………」一方「………」ミ妹「………」打止「………」上条(うぅ…やっぱ気まずい空気に……このメンツでこの話はどう考えてもタブーだよな……)番外「ねぇ、何でみんな黙っちゃってんの? 何々、ここはお葬式? ねぇねぇ誰か何か言ってよニヤニヤ」上条(…一人だけ空気が読めない…って言うより、あえて空気を読まない人がいるけど……完全に分かってて言ってるな……) (あー、桔梗の野郎め。また妙な問題を押し付けてきやがったじゃん) ――――黄泉川は一度だけ面談を許された際、女性研究者から、ある子供たちの面倒を見るようにとだけ頼まれた。 預けられたのは特殊な能力者のコンビらしい。 その子供たちの声が、ドアの向こう――――お風呂場の中から聞こえてくる。一方「!!!!!!!!!?!」美琴「あ、警備員の黄泉川さんじゃない」上条「お前、黄泉川先生を知ってんの? 俺たちの学校の先生なんだけど」美琴「そうなの? うん。夏にたくさんお世話になっちゃったからね。そっか。アンタの学校の先生なんだ」上条「おっかないだろ?」美琴「そんなこと無いわよ。とっても頼りになる人だし、すごく優しいし、私もこういう先生に習いたいな、って思うわ」番外「だったら、習えばいいんじゃね? 今すぐは無理でも二年後なら可能性あるかもよ?」美琴「どういうこと?」番外「そっちのヒーローさんと同じ学校に通えば、って意味。黄泉川センセーの有難い授業とヒーローさんと一緒に登下校。文字通り一石二鳥じゃん☆」美琴「んな!? な、何を言っとんのかねチミは!?!!」ミ妹「おや、どこに行くのですか? とミサカはなんだか珍しく気配を断ってドアノブを握る一方通行の背中に問いかけます」一方「ちょっとトイレ……にな……って、あン?」がちゃがちゃがちゃ番外「あ、そのドアのカギ、さっき電子ロックにしたから、暗証キーを入力しないと開かないよ。 ちなみに無理に破壊しようとすると迎撃システムが作動して大爆発するから下手に壊さないでね。ミサカたちも巻き込まれちゃうし」一方「番外個体、貴様というやつはァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!」打止「あ、続きが始まった、ってミサカはミサカはみんなに画面を見るよう促してみる」「ばしゃーん、ってミサカはミサカはお風呂に飛び込んでみる! さらにばしゃばしゃばしゃって開放感のあまり、バタ足してみたり!!」「つーかよォ……」番外「おや、アニメ展開。ところで、この後、『愉快にケツ振りやがって、誘ってんのかァ?』って続けて言ったんだよね? 第一位」一方「言ってねェ!! 絶対にこの場では言ってねェぞ!!」番外「あれ? おっかしーなぁ。MNWに第一位のこのセリフが記録として残ってんだけど、 この場以外だと使い道が無いはずなのにどこで使ったの? MWN内に映像が残って無いんだよね」ミ妹(番外個体は実験のことは知っていて妹達の負の感情を抽出することはできても、作られたのが遅かった分、ミサカネットワークがあえて削除した実験の詳細な内容までは共有されていないのですね、とミサカは分析します)美琴「いや、その前に突っ込みたいところがあるんだけど、アンタ、この子と一緒にお風呂に入ってんの?」一方「こン時は仕方なくだ、仕方なく!! 黄泉川の野郎がガキは監督が居ねえと溺れて危ねェ、つって俺を無理矢理放り込んだだけだ!!」上条「まあ、打ち止めくらいの歳ならまだ別にいいんじゃないか? 気にするほどでもないだろ」美琴「でも、そこの白いのってロリコンでしょ? 危ないんじゃない?」一方「おいオリジナル、そのガセネタの出所を教えろ。今すぐぶっ潰しに行ってやるから」ミ妹「なるほど。合理的にこの場を逃げ出すのに最適の手段ですね、とミサカは一方通行の学園都市ナンバー1である頭の回転の早さに感心します」一方「ぐ……」美琴「と言ってもねー。教えてもいいけど、たぶん無駄よ。潰すなんて不可能だと思うけど」上条「何で?」美琴「だって、インターネットの掲示板で見つけた情報なのよ。 何て言うか、それなりの状況証拠を揃えての考察だったし結構信憑性が高いかなって」ミ妹「一部ではロリコン四天王の一角として有名な模様です、とミサカは補足します」番外「ミサカもネットで見た事ある! 確か残りの三人は、幼女限定で保護教育免許状取得した豪傑と、 『小学生は最高だぜ!』って名言を残した英雄と、『12歳以上は年増』って断言した勇者らしいね」上条「すげぇラインナップだな……」一方「……てことは何だ? その情報は世界中に拡散されちまってるってことか……?」美琴「そうなるわね。だから言ったじゃない。潰すのは不可能だって」一方「…………」(プルプル怒りに身を震わせている) 『――――シャンプーが目に入って涙ぐむ最強の能力者ってどうなの、ってミサカはミサカは呆れてみる』ミ妹「どうなのですか、とミサカは涙ぐんだ最強の能力者を見ながら鼻で笑います」番外「ぷぷぷっ! 今どんな気持ち? ねぇねぇ、今どんな気持ち?」一方「くっそ…! だから嫌だったンだよ。この辺の事をやるのはよォ!」打止「今度シャンプーハット買ってきてくれるようにヨミカワに頼んでみるね、ってミサカはミサカはあなたの為に提案してみる!」一方「いらねェェェ!!! つーかこれ以上余計な事すンじゃねェよ!」上条「いやでも、アレたまにやっちゃうよな」一方「テメェも、フォローとかいらねェンだよ! 益々惨めになンだろォが!」上条「いやいやそうじゃなくてさ、俺ってほら不幸体質だろ? 詰め替え用のシャンプー入れてる時に、中身がビュ!って飛んできて実に直撃する事とかよくあるんだよ」美琴「……それもう、シャンプーが目に入るとか、そういう次元の話じゃないでしょ」一方「けど、オリジナルよォ、テメエは逆に三下のシャンプーでそうされたいンじゃね?」美琴「は?」一方「所謂、がンし――」上条「言わせねーよ!! つか、テメエ、こぼれ話だとやけに下ネタに走りやがるな!? 今、完全にヤケになってんだろ!?」ミ妹「お姉様、一方通行は何を言おうとしたのですか? とミサカはちょっと真面目に問いかけます」美琴「いや、私にも分かんないんだけど……」番外「ミサカにも分かんないんだよね。これはマジで」打止「学習装置に無かった知識ってことは布束さんが知らなかったってことなのかな? ってミサカはミサカは推理してみたり」美琴「分かることと言えば、とりあえず碌でもないことってだけね」上条&一方 「「……………」」「じゃ……ナニか? オマエは俺があの日に何を叫ンだか……」「『確かに俺は一万人もの妹達をぶっ殺した。だからってな、残り一万人を見殺しにして良いはずがねェんだ。ああ綺麗事だってのは分かってる、今さらどの口が言うンだってのは自分でも分かってる! でも違うンだよ! たとえ俺達がどれほどのクズでも、どンな理由を並べても、それでこのガキが殺されても良い理由になンかならねェだろォよ!』……じーん、ってミサカはミサカは思い出し泣きしてみる」一方「こ、殺す! このガキ、ぶっ殺す……ッ!!」打止「きゃー! 怖いよー、ってミサカはミサカはヒーローさんの背中に隠れてみたり」上条「おいおい?」ミ妹「どうされましたお姉様? とミサカはなんだか立ち尽くしている感のあるお姉様に問いかけます」美琴「……ん? あー、まあ、ね……ちょっと複雑って言うか……ごめん。少し一人にしてもらえるかな?」ミ妹「分かりました、とミサカはお姉様の心情を酌んでそっと見守ることにします」番外(んまあ、ミサカも第一位のこのセリフは知ってるけど、この言葉があったから、ロシアの時に『殺す』まではできなかったんだよね。 憎い相手だったはずなのに憎み切れなかったっていうか。たぶん、おねーたまも同じ気分なんだろうな) 右肩、左脇腹、右太股、右ふくらはぎ。 数ヶ所に突き刺さる鋭利な金属は、衣服の布地を�筋んで、それを強引に傷口の中にねじ込んでいる。美琴「黒子……」打止「痛そうで見てられないよ!ってミサカはミサカは耐え切れずにギュッと目を瞑ってみたり!」ミ妹「ですがミサカが見ている以上その映像はMNWを通じて上位個体の脳に直接伝わります、とミサカはガン見します」打止「ぎゃああああ!!! ってミサカはミサカは!!!」番外「面白そうな事考えるね。今度えげつないくらいのホラー映画とか観てあげよっか?」打止「ぎゃああああ!!! ってミサカはミサカは!!!」上条「……すげぇシリアスなシーンなんじゃないのか…? ここ……」美琴「………黒子…」一方「さっきとはニュアンスの違う『黒子』だったなァ」 (あの殿方は、いつの間にか寮から消えていて……ああ、そうですの。お姉様のベッドの下から、くまのぬいぐるみが引っ張り出されたままで、――――)美琴「な、何度も確認するようだけど、ホ、ホントに変な物見てないわよねっ!!?///」上条「見てないって。つーかそこまで言われると、何を隠してあったのか逆に知りたくなってくるんだけど」美琴「おおお乙女の秘密を教えられる訳ないでしょっ!!!?///」番外「って事は、『何か』を隠してた事自体は認める訳だ」美琴「はうっ!!?///」打止「ミサカも知りたい!ってミサカはミサカは興味津々!!」美琴「ぁぅ…ぁぅ……///」ミ妹「…この流れは非常にまずいです。またお姉様が周りの空気に流されて余計な事を言いそうになるかも知れません、 とミサカはメガホンを用意して大声でホンジャカバンバンを言う準備をし―――」上条「……いや、やっぱり無理に聞き出すのはやめとこうぜ。誰だって人に知られたくない事の一つや二つあるしな」ミ妹「―――ようとしましたがミサカはそっとそのメガホンを床に置きます」 白井は傷だらけの体を動かして衣服に手をかけた。サマーセーター、半袖のブラウス、スカートのホックを外して――――ミ妹「野郎共ー! 目を瞑れー! とミサカは男性二人に指示します」一方「見た所でどォとも思わねェけどな」番外「さっすがロリコン四天王。見た目がロリ体型でも、中学生には興奮しないって訳だ」一方「…テメエ、嵐の前の静けさ、って、言葉知ってっか……?」美琴「アンタもほら!! 目ぇ瞑んなさいよ!!」上条「瞑ってるよ」打止「お姉様、そんなに心配ならお姉様の両手でその人の顔を覆ったら、ってミサカはミサカはいい事を思いついてみる」美琴「あ、うん。それもそうね」上条「…俺ってそんなに信用ないのでせうか…?」番外「でもそれだけじゃ指の間から見ちゃうかも知れないから、おねーたま。ヒーローさんの頭に手を回してそのまま引き寄せて。 そうすりゃおねーたまの体全体でガードできるよ」美琴「あ、うん。それもそうね」上条「…俺ってそんなに信用ないのでせうか…?」美琴「……………」上条「……………」美琴「って、これ抱き合ってんじゃないのよおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!///」上条「胸が!!! 御坂さんのお胸がわたくしの顔面に当たっているのですがああああぁぁぁぁぁ!!!?///」ミ妹「な、ならばミサカは背後から抱きつきます、とミサカはお姉様に対抗心をメラメラと燃やします」一方「……何やってンの?」 白井黒子は、ほんのわずかに下着姿の自分の体を観察する。 御坂美琴のは悪趣味と言われて(実はかなり深刻に)ヘコんでいる白井だが、――――美琴「あ、意外と気にしてたんだ」番外「そりゃ悪趣味の塊みたいなおねーたまに言われちゃあね」美琴「わ、私のは悪趣味じゃないってばっ!!!」ミ妹「ゲコ太柄のパンツを穿いているのに悪趣味じゃないと言い張るのですか、とミサカはそれはないわーと嘆息します」美琴「えっ!!? な、何で知ってんの!!? 短パン穿いてんのに!!」ミ妹「適当に言ったのにマジかよ、とミサカはガン引きします」打止「いいないいな! ミサカもゲコ太のパンツ欲しい! ってミサカはミサカは羨ましがってみたり!」上条「(……こういう話をしてる時って、男はどうリアクションすればいいんだ…?)」ヒソヒソ一方「(ひたすら黙っとけ。そンでなるべく目立たず、ただただ空気と化しとけ)」ヒソヒソ 子供っぽいデザインの下着は――――動くといちいち肌を擦って気が散るのだ。 そんなものを選ぶぐらいならスカートの下に何も穿かない方がマシだとさえ思っている白井だが――――美琴「そっ! そんなものって何よそんなものって!!!」番外「えっ!? 『何も穿かない方が』って所よりそっちが先!?」美琴「だって可愛いじゃない!!」ミ妹「正直ミサカもゲコ太は嫌いではありません。嫌いではありませんがさすがにパンツはねーよ、とミサカは率直な意見を述べます」美琴「何かアンタに言われたくない! 縞パンが好みってのは特殊な趣味の男に多いって聞いたことあるわよ!」ミ妹「何ですと!? とミサカは驚愕の真実に度肝を抜かれます!」打止「ミ、ミサカは両方とも、とってもいいと思うの! ってミサカはミサカは更に羨ましがってみる!」上条「(……いつまで空気でいればいいんでせうかね…?)」ヒソヒソ一方「(嵐が去るまでだ。下手に会話に入れば、確実に大怪我すンぞ)」ヒソヒソ この辺りは美琴とは合わない。ガッカリな白井黒子である。美琴「絶対私のが普通だと思うけど……」ミ妹「どっちもどっち。五十歩百歩。どんぐりの背比べ。目くそ鼻くそ、とミサカは結論づけます」美琴「縞パンもね」ミ妹「……」美琴「……」打止「ああ! なんだかとってもギスギスした雰囲気!? どうすればいいのかな? ってミサカはミサカは途方に暮れてみたり!」上条「………」一方「………」番外「じゃあせっかくなんで男性側の意見も聞いとこうか。せっかくここに二人もいるんだから」上条&一方 「「最悪なタイミングで話振られたよ!!!」」「なに、お風呂入ってんの? アンタ帰ってきたなら部屋の灯りぐらい――――」美琴「この時はもう、黒子が何かを隠してるって分かっちゃってたのよね……」打止「お姉様…ってミサカはミサカはしょんぼりするお姉様につられてミサカも元気がなくなってみる……」上条「そっか………それで、俺たちはいつまで目隠ししてなきゃいけないんだ?」美琴「まだよ」ミ妹「彼女が着替え終わるまでお待ちください、とミサカは注意します」番外「じゃあ代わりにおねーたまのどっきどき生着替えでも見せてあげたら?」美琴「そんな事しても何の解決策にもなんないわよっ!!!///」打止「あ、お姉様元気が出たみたい、ってミサカはミサカは意外と単純なお姉様にビックリしてみたり」「お姉様はこれまでどちらに?」「んー? 買いそびれたアクセサリーを集めにってトコかしら。――――」 ――――「雨、降らないと良いですわね。近頃は天気予報も当てになりませんから」 ――――「そうね心配してくれてありがとう。――――」上条「何か…分かり合ってるって感じだな。お互い言葉は濁してるのに、さ」美琴「そうね…なんだかんだであの子の事は大切なパートナーだと思ってるわ」ミ妹「ではどうでしょう。このままお姉様は百合の花園に足を踏み入れるというのは、とミサカは提案します」美琴「…何でそうなるのよ……」ミ妹「そうすれば強力なライバルが一人減るからです、とミサカは正直に答えます」美琴「ぶっ! ラ、ライバルって誰の事よ!!? てか、何のライバルだってのよ!!?///」番外「まったまた~。分かってるくせに~」打止「あの人の事だよね、ってミサカはミサカはニヤニヤしてみる!」美琴「ちちち違っ!!!///」一方「……この一連の流れを見て、三下はどォ思うよ」美琴「ちょっ!!!?///」上条「う~ん…言葉濁しまくってて、みんなが誰についての事を言ってんのかさっぱりだ」一方「…だそォだ、オリジナル」美琴「…ですよねー……」番外「全然分かり合えてねーじゃん」 血まみれのバスルームを磨いて――――美琴「もう見てもいいわよ」上条「やっとか……はぁ~、長かった」美琴「…そんなに黒子の着替えが見たかった訳…?」上条「いや、そういう訳じゃないけど……何かイラついていらっしゃいますかね…?」一方「なーんか、これ、フラグのような気がするンだが」 超電磁砲の異名は。その常識を軽々と打ち破る。??「その常識は通用しねえ」上条「? 何か聞こえたか?」一方「気のせいだ気のせい。ただの幻聴だろォよ」打止「ここからお姉様が大活躍するんだね、ってミサカはミサカはすっごく楽しみ!」美琴「私は大した事してないわよ。この巻の主役は、あくまで黒子だし」番外「謙遜すんなよおねーたま。この後そこのヒーローさんと組んず解れつ、夜の運動会で大活躍するんでしょ?」美琴「ししししないわよそんな事!!!!!///」ミ妹「ちょっと待ってください。ミサカもその運動会に参加させてもらいます、とミサカは挙手します」打止「夜の運動会って何?ってミサカはミサカは首をかしげて聞いてみる」一方「……墓場でやる運動会の事だ。妖怪の大覇星際みてェなもンだな」打止「なるほどなるほど、ってミサカはミサカは納得納得」上条「…話がどんどんずれてるな……」「私はムカついてる。私は今、頭の血管がブチ切れそうなくらいムカついてるわ。ええ、『樹形図の設計者』の残骸を掘り起こそうとしたり、私欲のためにそれを強奪しようとする馬鹿が現れたり、やっとこさみんなで収めた『実験』を再び蒸し返そうとされたり、確かにそれはムカつく。この件に関わっている機関の中枢を情報戦でまとめてぶち壊したいぐらいには」打止「な、何か初めてお姉様が怖かったり、ってミサカはミサカは震えながら一方通行の影に隠れてみる!」一方「まァ、俺にはオリジナルの気持ちが分からンでもないがな……」番外「……今回ばかりはミサカもおとなしくしてよう、ってマジで思っちゃった」上条「こういう御坂を見るのは珍しいな。普段のお前の俺に対する『怒り』ってのとは、まったく違う『怒り』だろ、これ」美琴「まあね。アンタに対して『怒る』のとは訳が違うから」ミ妹(どう違うのですか? と聞ける雰囲気ではないですね、とミサカは心の内にこの気持ちを秘めます)「私が一番ムカついているのは――――この件に私の後輩を巻き込んだ事。 その馬鹿が医者にも行かずにテメエで下手な手当てをやった事、 そこまでボロボロにされてまだ諦めがついてない事! あまつさえテメエの身を差し置いて! 私の心配するような台詞を吐きやがった事!! まったくあんな馬鹿な後輩を持った事に腹が立つわ!!」「ああ私はムカついてるわよ私利私欲で! 完璧すぎて馬鹿馬鹿しい後輩と、 それを傷つけやがった目の前のクズ女と、何よりこの最悪な状況を作り上げた自分自身に!!」 まるで己の胸に刃を突き刺す用に、美琴は叫んだ。美琴「あはははは。正直言って、アンタたちには見せたくない私ね。実験のときは一方通行に敵わないからって、コソコソ裏で止めようとしたり、結局は何にもできなくてアンタ(上条)に任せたり、一万人以上の妹達を見殺しにしたりしたってのに、相手が一方通行じゃない、ってだけでこんな強気になってんだから…………」上条「いや、お前は間違っちゃいねえよ。実験のときもこの時も」美琴「ふふ。ありがと。慰めでも嬉しいかな」上条「馬鹿野郎。慰めなんかじゃねえ。本気で言ってるに決まってんだろ」ミ妹(うぅ……お姉様と上条さんが何かとっても良い雰囲気になってるのに割り込めないなんて、とミサカは己の不甲斐なさに落胆します) ――――ある少女はベッドから起き上がった。番外「いやー、なんとか喋れそうな展開に替わってくれたみたい。正直、息が詰まってたわ」打止「ホントホント、ってミサカはミサカは同意してみたり」一方(番外個体は、そのまま死ねば良かったのに)ミ妹「何か不穏なことを考えませんでしたか? とミサカは一方通行の顔を覗き込みます」一方「テメエは、いつのまに読心能力を身に付けやがったんだコラ」美琴「重苦しい雰囲気にして何かゴメン」上条「ま、いいじゃねえか。こっからは元通りだし」番外「そうそう。で、ところでこのベッドから起き上がった少女って誰? 字面からじゃさっぱり分からんけど」ミ妹「ああ、これはミサカですね、とミサカは報告します」上条「ん? ベッド? どういうことだ?」 御坂妹は寝巻に手をかける。 ――――前を留めている紐を外すと、下着も何もない白い肌が露出される。御坂妹は、まるで恋人の前で着ていたバスローブを床へ落とすようにストンと――――上条「ぶしゅっ!」(鼻血が噴霧した音)ミ妹「どうされました上条さん? ミサカの麗しき肌に見とれたとでも、とミサカは少しニヤニヤしながら問いかけます」美琴「アンタ(御坂妹)がそんなツッコミ入れる!? つか、これじゃ元のシーンの面影無いじゃない!? 私と結標の戦闘シーンがほとんどカットされてる所為で完全に本来のストーリーからは逸脱してるわよ!?」打止「本当はもっとシリアスなシーンで、さらに切羽詰まってるんだけどね、ってミサカはミサカは少し困った笑みを浮かべてみたり」番外「で、第一位はやっぱり冷静に見てるね」一方「そりゃあ、一応、俺もこの時、何が起こってたか知ってるからな。そこの三下みてェにゃ気分になれねェよ」番外「はぁ~~~何その反応? もっと読者を楽しませなきゃいけないよ。ヒーローさんみたいに」一方「いや、別にアイツは読者を楽しませようとしたリアクション取ったわけじゃなくて素だろ? あと、オマエは絶対に殺ス」番外「でも一〇〇三二号のヌードってことは、おねーたまのヌードでもあるってわけなんだけど気付いてる? ヒーローさん」上条「ぶしゅっ!!」(再度、鼻血が噴霧した音)美琴「なな何考えてんのよアンタは!!/// こ、ここはそういうシーンじゃないって言ったじゃない!!///」「とうまー 明日のおかずは何かな?」「どうすっかなー 帰りにスーパー寄って何か特売品…」「明後日は?」「…ってお前な……ソレしかないのかよ!」上条「これは…漫画版のシーンだな。本当にインデックス【アイツ】は、食い物の事しか頭にねーのかよ…」美琴「いいわねー! 女の子と一緒にお食事ができてー!」上条「一緒にって…そりゃ一緒に住んでるんだから、飯も一緒に食うだろ」美琴「そういう意味じゃなくてさ……」上条「?」打止「もう! お姉様は、『私も一緒にお食事がしたい』って事が言いたいの!ってミサカはミサカは代弁してみたり!」上条「えっ? そうなの?」美琴「あっ…! い、いや…別にそういう訳じゃ……///」上条「違うってさ」打止「そんなあっさりと!? ってミサカはミサカはあなたの鈍感さに開いた口が塞がらないよ!」 (させない……!) 御坂美琴は夜の街を駆けていた。(あの実験だけは……) 胸に去来するのは、かつて妹達を大虐殺した実験。一万人以上の妹達が人としての尊厳すら与えられず、ただただ殺されるためだけの実験。(絶対に再開させるわけにはいかない!!) 一人の少年によって止めることができたその実験を再開させてはならない。 再開されれば、今度は妹達のみならず、その少年さえもまた巻き込んでしまう事になる。 それだけは絶対に阻止する。 御坂美琴は強く決意し、一人で走る。上条「こっちはアニメ展開か。つーか、お前、また一人でやるつもりだったんかよ」美琴「し、仕方ないじゃない! だって、私はこの当時だと、アンタの居住先も連絡先も知らないのよ! どうやって教えろってのよ!!」上条「あ、そっか。この時はまだペア契約してなかったな」一方「まァ、この時の俺には、もう実験に加担する気なンざ、まったく無かったわけだが」打止「でもそうなると、もし残骸が組み直されて、樹形図の設計者が修復されてたら、スペアというか一方通行の代わりって誰になったんだろ? ってミサカはミサカは素朴な疑問を抱いてみたり」一方「俺が選ばれたのは、あくまでも、通常カリキュラムで『レベル6』に到達できるって判断されたから、組まれた実験だったンで、『代わり』はいねェンじゃね?」ミ妹「第二位の方は? とミサカは念のためお聞きします」一方「垣根か。アイツもやりたがってはいたみてェだが、大前提が『通常カリキュラムで到達可能かどうか』なわけだから、 それが無い以上、申請しても却下されてただろうぜ」ミ妹「という事はもう、実験は再開されない、と見ていいわけですね? とミサカは希望に胸を膨らませます」番外「ちなみに『第三位』のおねーたまは? 確か、おねーたまは大覇星祭のときに『レベル6』に近づいたって話があったし、 『適性』はあるってことだよね?」美琴「ま、まあねっ。つか、アレは思い出したくないの。ただ、仮にやれって言われてもやるわけないでしょ。要請が来ても却下よ却下。 あと、仮に四位以下に可能性が出てきたとしても、フルボッコにして実験に加担させないように忠告しとくから」一方「その点だけは激しく同意してやンぜ。むしろ、この点に限り協力も惜しまねェ」上条「レベル5の辞書には『穏便』とか『話し合い』って単語は無いのか……?」打止「てことは実験再開はまずあり得ない、ってことだね! ってミサカはミサカは万歳してみたり!!」ミ妹「そのようですね、とミサカは心の底から安堵のため息をもらします」上条「良かったな、お前ら」番外「安心したところで、ちょっと気になったんだけど良いかな? おねーたま」美琴「何?」番外「サラッと流そうとしたみたいだけど、ヒーローさんが言った『ペア契約』って何かな? ミサカ、とっても興味あるんだけど」美琴「そっちの『安心したところで』って意味か! 本当にアンタって奴はぁぁぁぁぁあああああああああああ!!///」一方「フッフッフッフッフ……なァ、オリジナル。三次計画のコイツが二万体なら実験に加担したらどうだ? むしろ俺がしてェ」「探したぞビリビリ」「…探したって…」「なんで」「…なんであんたがまた……!」「あー…細かい事情はまた後な」「場所の見当はついてるんだろ?」「行こう ビリビリ」上条「ここも漫画の展開だな」番外「へー、おねーたまとヒーローさん会えたんだ」ミ妹「ミサカが彼に頼みましたから。『ミサカと、ミサカの妹達の命を助けてください』と、とミサカは説明します」一方「…オリジナルよォ。三下と会っただけで顔が赤くなンのは、さすがにどォなンだァ?」美琴「あ、あああ、赤くなってないわよ!!!///」一方「なってンじゃねェかよ、よく見ろ。つーか今もだけどよォ」美琴「ななななななってないってばっ!!!!!///」上条「…御坂が赤くなるのは当然だろ?」全員「「「「「!!!!!?」」」」」上条「こん時御坂は、白井を探すためにあちこち走り回ってたんだ。だから息が上がって同時に顔も…ってみなさんどうしたのでせうか? みんなこっち見て変な顔してるけど、俺の顔に何かついているのでせうか?」 上条「うお!? まだ続くんかよ、このこぼれ話!?」ミ妹「ネタが豊富ですからね、とミサカはしみじみ頷きます」一方「つーかよォ、オリジナルと三下が絡んでるシーンがほとんどねェってのに、何でここまでネタが豊富なンだっつーの」番外「ですの子ちゃんとミサカのおかげかな? いやん☆」打止「それは否定できないかも、ってミサカはミサカは二人の存在感に度肝を抜かれてみたり」美琴「打ち止め、それは存在感って言うんじゃなくて『濃い』っていうのよ」ミ妹「おや?」美琴「ん? どったの?」ミ妹「メールのようです、とミサカは簡潔に報告します」打止「あれ? ミサカにも来てる、ってミサカはミサカは一方通行に買ってもらった携帯を覗き込んでみる」番外「? ミサカにも……って、あ。」上条「どうした?」ミ妹「いえ、思った以上に時間が経っていたようです、とミサカは驚きのあまり目を丸くします」打止「えへへへ。一〇〇三二号とミサカはカエル顔のお医者さんトコで、 今日はメンテナンスだったの、ってミサカはミサカは舌をてへっと出してみたり」一方「オマエは?」番外「あははははははは。『買い物まだ終わらないじゃん?』だって。ちっとも目が笑っていない笑顔の家主さんが浮かぶわ」美琴「つまり、アンタたちは寄り道してましたってことね?」ミ妹「平たく言うとそうなります、とミサカは開き直ります」打止「本当はもっと早く終わるかと思ってたんだけど、想像以上に長くなっちゃった、ってミサカはミサカは苦笑を浮かべてみる」番外「まあ、とは言え、催促があったからには、ミサカたちは一旦、退却するね☆ でも最初に言った通り、第一位は最後まで帰れないから」一方「……人数的に少なくなるし、オリジナルと三下二人だけだと話は続く以前に進まなくなるだろうからな。 ツッコミ役はいなきゃならンよな……」美琴「ど、どういう意味よそれ!?」 …… …… ……上条「で、とりあえずあの三人は帰っていったわけだが」美琴「なんか急に静かになったわね」一方「そりゃ人数が半分になりゃ騒がしさも半分になンだろ」美琴「んー確かにそうなんだけど、最近(超電磁目録後編以来)、このこぼれ話って、ずっと四人でやってたから何か感覚が違うというか」上条「まあ、確かにそれは言えるわな。つっても、今さら、新しいゲストってのも――」??「ハッ! ここはどこでございますか!? 確か小さなお姉様を見かけてから意識が飛んでしまったような……」美琴「うお!? 居たの黒子!? ていうか、いつから!?」上条「そういやすっかり忘れてた。白井が居たんだっけ」白井「むっ! これは腐れ類人猿! って、お姉様! きぃぃぃぃぃぃいいいいい! わたくしに黙って逢引とは!!」美琴「ば、ばか! 違うわよ!/// ちゃんとよく見なさい! アンタもこのスタジオに来たことあるでしょうが!!」白井「あら? そう言えばここはこぼれ話スタジオですわね」一方「てことは何だ? さっきのコイツは場所も確認せずに発情してたってことか?」美琴「?????」上条「お、そうだ。丁度いいじゃねえか。さっき、三人だとやり辛い風なことを言ってたから白井に混ざってもらえば」白井「何の話ですの?」上条「ほら、お前も何度か来たことあんだろ。原作思い出話を語るこぼれ話。 これから原作8巻のこぼれ話の後編をやるんでお前もどうだ、ってこった」白井「原作8巻? ああ、残骸事件のときの――――って、アレはわたくしが主人公だったお話ではありませんか!? しかも『後編』!? どうして、わたくしが呼ばれませんでしたの!?」上条「だから、一番のクライマックスシーンにお前に居てほしいってことだよ」美琴「そ、そうよ、そうなのよ! 前回の『前編』と今回の『中編』は確かにもう終わってるけど、 一番盛り上がる『後編』に満を持して黒子に来てもらったんじゃない!!」白井「? 何か腑に落ちないと言いますか、お姉様がわたくしに何か隠し事をしているような雰囲気を感じるのですが……」美琴「そ、そう? 気の所為じゃないカナー」一方「まァ、何でもいいが、とりあえず後編はこのメンバーってことなンだな?」上条「そういうこった。んじゃ、また次回だな」美琴(と言っても、ちょっとマズイ気もするし、一応、手を打っておいた方がいいのかな?)白井「どうされましたお姉様?」美琴「な、何でも無いわよ何でも! それより黒子。後編はアンタが主役なんだからちゃんとしてよね」白井「もちろんですわお姉様! この不肖白井黒子! お姉様の唯一無二のパートーナとして、お姉様に恥をかかせませんよう、立派に主人公を務め上げてみせますの!!」一方(なーンか、コイツ一人であの三人に匹敵するくらい騒がしくなりそうな気がするンだが……)
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<道端> 上条「で、ステイル、お前は無事なのか?」 ステイル「見て分からないのか? 床が冷たくて困っていたところだよ」 土御門「立てばいいのに」 上条「で、ステイル、お前は地面で何してるんだ?」 ステイル「よっこらしょっと……彼女が攫われた大聖堂まではたどり着いたんだが」 土御門(立ち上げるときに「よっこらしょ」と言うステイルさんじゅうよんさい、か……) 上条「彼女って、インデックスのことだよな? あいつは大丈夫なのか?」 ステイル「今のところ、命が脅かされるようなことはない。僕も油断していたんだろうな」 土御門「何があった?」 ステイル「思わぬ敵と遭遇してね。虚を突かれた隙に、移送術式で追い出されてしまったんだ」 上条「虚を突かれた……お前が?」 ステイル「ああ。情けない話だよ。相手はあのビアージオだからな。気が緩んでいた」 上条「またビアージオか!」 土御門「あいつ、もしかしてすごいのか?」 上条「でもさ、ビアージオってそんなにびっくりする顔してたっけ?」 ステイル「虚を突かれた原因はビアージオじゃないし、顔は関係ない」 ステイル「アレが、僕の前に立ちはだかったんだよ……」 土御門「アレ?」 ステイル「神の力。ミーシャ=クロイツェフだ」 上条「は?」 土御門「え」 上条「ええええええええええ!? 何でいきなり大天使が出て来るんだよ!?」 土御門「流石に聞いてないぜい!!」 ステイル「僕に聞かれても困るが」 ステイル「ビアージオはフィアンマとサーシャ=クロイツェフを手に入れていた」 ステイル「フィアンマに術式の方法を吐かせ、彼女を使って呼び出したらしいな」 上条「方法が分かったくらいで天使って呼べちゃうものなのか?」 土御門「そんなはずはないんだが……」 ステイル「ただ、やはりその付け焼刃の術式では完璧な出来とはいかなかったようだ」 上条「どういうことだ?」 ステイル「どうもあの大天使、中途半端な状態で呼び出されている」 上条「中途半端って?」 ステイル「見れば分かる。どうせ君も彼女を助けにそこへ乗り込むつもりなんだろう?」 上条「当たり前だ」 ステイル「それじゃあ、大天使とぶつかる覚悟もしておいた方がいい」 ステイル「中途半端でも強力だからな」 土御門「そりゃあ、ホンモノの天使だからにゃー……」 <ヴェネツィア・とある教会> 上条「で、ここがビアージオの隠れている教会なのか」 ステイル「ああ。まだ逃げ出していなければ、ここにいるはずだよ」 土御門「ついに、ラスボスの根城へたどり着いたわけだにゃー」 アレイスター「おめでとう、上条当麻」 上条「おう、ありがウエエエエエエエエエエエエ!!?」 土御門「アレイスター!!」 ステイル「学園都市の統括理事長が何故こんなところに!!」 上条「何で逆さまに浮いてるんだ!?」 アレイスター「友人を探すついでに通りかかったものでね」 アレイスター「あと、逆さに浮くのは趣味だ」 アレイスター「そうそう、ついでのついでだが、君の両親を助け出して自宅へ送り返しておいた」 上条「おう、ありがウエエエエエエエエエエエエ!!?」 ■■■■救助リスト(抜粋)■■■■ ===学園都市=== 統括理事会 アレイスター=クロウリー 【帰還】 御坂勢力 御坂美琴 【解決済】 妹達(学園都市組) 【解決済】 妹達(10033-18800) 【解決済:一方通行】 妹達(18801-20000) 【委託:一方通行】 白井黒子 【解決済】 初春飾利 【解決済】 佐天涙子 【解決済】 エツァリ 【解決済】 ショチトル 【解決済】 その他 風斬氷華 【中の人】 スフィンクス 【行方不明】 冥土帰し 【解決済】 研究者(約150人) 【解決済】 上条刀夜 【解決済:アレイスター=クロウリー】 上条詩菜 【解決済:アレイスター=クロウリー】 御坂旅掛 【解決済】 御坂美鈴 【解決済】 上条「うちの家族、どこでどんな状態になってたんだ!?」 アレイスター「教会の中で、縄の霊装に猿ぐつわ噛まされて横たわっていたな」 上条「それって……ビアージオがやったのか?」 アレイスター「そのようだね」 土御門「何で奴がわざわざカミやんの両親を簀巻きにするんだ……」 アレイスター「それは勿論、息子である上条当麻を脅すためだろう」 ステイル「脅して何をさせるつもりだ?」 アレイスター「恐らく、何もさせたくないので切り札を用意したのだろうな」 アレイスター「禁書目録を誘拐した時点で、君がやって来るのは分かり切っている」 アレイスター「そして、今の彼にとって上条当麻……というより、幻想殺しはとてつもない脅威なのだ」 ステイル「ビアージオに限らず、大体の魔術師は煩わしいと思うだろうな、こんなイレギュラー」 上条「好きで持ってるわけじゃないんだけどな」 ステイル「何しろうざったいというか」 上条「そう言うなって」 ステイル「死ねばいいのにというか」 土御門「ステイル、一般的な魔術師の気持ちを代弁するふりして、それは単にお前の本音だろう」 アレイスター「ビアージオ=ブゾーニは一応、一般的な魔術師とは一線を画すが……」 アレイスター「彼には、どうしても打ち消してほしくない幻想があるのだよ」 上条「悪いけど、その幻想もぶち殺します」 土御門「さすがです」 上条「ところで、あんたの友人ってのは? 見つかったのか」 アレイスター「ああ。意外と近くにいたよ」 アレイスター「気が済んだからね。私はこれから帰るとするよ」 土御門「まあ、助力を期待してたわけではないからな」 ステイル「貴重な情報をどうも」 上条「じゃ、俺たちも行くか!」 アレイスター「ああ、行っておいで、我が生徒たち」 土御門「うわー」 上条「校長先生みたいなこと言ってるー」 <とある教会・内部> 上条「俺、参上!! ビアージオォォォォ! 覚悟しろッ!」 サーシャ「第一の回答ですが、覚悟を決めなければならないのは貴方の方です」 上条「あ! サーシャ!! 無事か!?」 サーシャ「補足説明しますと、何しろ相手はあの大天使ですから」 ステイル「まだ倒れないで持っていたようだな、サーシャ=クロイツェフ」 サーシャ「第一の質問ですが、ステイル、貴方もまた来たのですか?」 ステイル「あの子がこの先にいるというのに、僕があれくらいで退くわけがないだろう」 土御門「何があったんだ?」 ステイル「サーシャを媒体にして大天使が召喚されてから、僕たちは協力して闘っていたんだ」 サーシャ「補足説明しますと、途中でステイルは敵の罠に掛かり、私一人残してどこかへ飛ばされていきました」 上条「んー。で、サーシャはミーシャを倒しちゃったわけ?」 サーシャ「第二の質問ですが、質問の意味が分かりません」 上条「だって、いねえじゃん、大天使」 サーシャ「第二の回答ですが、いますよ」 上条「どこに?」 サーシャ「あなたの足元です」 上条「へ?」 ミーシャ(幼女)「gsieGhfjnkeiaIRaIei」 上条「う、わあああああぁぁ!? 小さ!? 小さい大天使!」 ステイル「言っただろう、術者の力が足りないせいで中途半端な召喚になってしまったんだ」 土御門「見たとこ、実力も本来の1/1000ってところだな」 上条「何か、かわいいな。小さいと」 土御門「油断するなよカミやん。見た目は小さくても神の力」 ミーシャ(幼女)「rhjiagaroHaかえbjるoeoAEyjeoo」ビキビキ ズドーン ステイル「くそっ……! 行くぞ! イノケンティウス!!」 イノケンティウス「応っ!!」 ミーシャ(幼女)「egjただSjしgoいehsOHhkいちiw」 ドカーン サーシャ「ううっ! やはり強い……!」 ミーシャ(幼女)「――hjdRspeaTPOHhkirjkhrHigloil――!」 土御門「! カミやん! 危な――!!」 上条「よしよし、ミーシャ、ガム食うか?」ナデナデ ミーシャ(幼女)「――mJd バシュン 上条「あっ」 土御門「あっ」 ステイル「あっ」 サーシャ「あっ」 土御門「消した! カミやんが幻想殺しで小さい大天使消した!!」 上条「ご、ごめ」 土御門「ガムで釣って幼女消した!!」 上条「悪気は無かったんだ……」 ステイル「…………」 サーシャ「…………」 ステイル「も、元の……場所に……戻っ……た……んだ……よ」 サーシャ「だい、第一の、私見……ですが……めでたし、めでたし……だと、思います……」 上条「ほら、二人もああ言ってくれてるし!」 土御門「カミやんに、ガムを差し出してくれたお兄さんにいきなり消し去られた幼女の気持ちが分かるか!?」 上条「うわーん! すいませんでしたッ!!!」 サーシャ「……さて」 サーシャ「第一の話題の転換ですが、残る敵はビアージオのみです」 ステイル「他の取り巻きはあらかた僕たちで倒したからね」 土御門「そうなんだけどにゃー。サーシャ、お前は早く帰った方がいい」 サーシャ「第三の質問ですが、何故ですか?」 土御門「ワシリーサがな、『ワッシー!!!!』ってなってるから」 サーシャ「?」 上条「……」ズーン ステイル「そう落ち込むな」 ■■■■救助リスト(抜粋)■■■■ ===ロシア成教=== ワシリーサ 【ワッシー!!!!】 サーシャ=クロイツェフ 【解決済】 ===学園都市=== 御坂勢力 御坂美琴 【解決済】 妹達(学園都市組) 【解決済】 妹達(10033-19300) 【解決済:一方通行】 妹達(19301-20000) 【委託:一方通行】 白井黒子 【解決済】 初春飾利 【解決済】 佐天涙子 【解決済】 エツァリ 【解決済】 ショチトル 【解決済】 <とある教会・書斎> インデックス「だから、そんな魔術は聞いたことがないんだよ!」 ビアージオ「嘘を吐くとためにならんぞ」 インデックス「科学の力で生み出すテレズマみたいなものを魔術的な科学のように生み出す魔術なんて、存在するわけないかも!」 インデックス「魔導書に科学サイドの話が載ってるわけないでしょ!」 ビアージオ「十万三千冊も溜め込んでいるんだろう!? 一個くらいおまけで付いていてもいいはずだ!」 インデックス「駄々こねたって無い物は無いんだよ!」 <ドアがバン! 上条「インデックス!!」 ステイル「!」 土御門「見つけたぜ!」 インデックス「あ! とうま!!」 ビアージオ「……来たか、幻想殺しめ……」 上条「くそォ、ビアージオ?この野郎! インデックスから離れろ!」 ビアージオ「なぜ疑問符を付けた」 土御門「カミやん! 迂闊に踏み込むのは危険だぜよ! 禁書目録はビアージオ?の手の内だ!」 ビアージオ「人の名前を自信なさげに発音するな」 ステイル「ビアー……ジ……オ?がその子を殺せる立場にある以上、無茶をするのは僕が許さない」 ビアージオ?「はっきり呼べ! それで当ってる!!」 インデックス「ちょっと待って!」 インデックス「とうま! どうしてここにいるの!?」 上条「え? どうしてって……」 インデックス「またとうまは、私がいないというのに魔術の事件に首を突っ込んでたんだね……?」 上条「そりゃ、お前を助けに来たに決まってるだろ」 インデックス「えっ!」 インデックス「わ、私のために駆け付けてくれたのは嬉しいけど……」テレテレ 土御門「お、いきなりおっぱじめたぜい。ヒューヒュー」 上条「?」 インデックス「そ、それとこれとは話が別なんだよっ!!」 ステイル「……チッ! ……チッ!!」 上条「何だろう、神父さんの方から凄まじい舌打ちが聞こえる」 ビアージオ「……くそおぉぉ……」 ビアージオ「リア充めぇぇぇぇ……」 インデックス「何だろう、元司教さんの方からも凄まじいうめき声が聞こえるんだよ」 ビアージオ「人が大事な話をしている時に、いきなり現れていちゃいちゃしやがって……」 ビアージオ「こちとら枕を濡らさぬ日は無いというのに……」ブツブツ 上条「ブツブツ言ってるところ悪いけど、こっちの質問に答えてもらおうか」 上条「インデックスを攫ってどうするつもりだ?」 インデックス「とうま、この人、頭がおかしいんだよ!」 ビアージオ「何もおかしいことはない」 ビアージオ「わたしの目的は、科学でも魔術でも手に負えない存在に触れること」 ビアージオ「そのためには、両方の力を手に入れなければならないのだ」 土御門「……そりゃ、いいことないぜい」 ビアージオ「知った事か」 ビアージオ「魔術のすべては、この禁書目録の頭脳に宿っている」 ビアージオ「科学の方は、現在相応しい人材をある場所に集めている」 ビアージオ「そして、どちらも消し去る貴様は非常に邪魔というわけだ」 土御門(ある場所ってのがロシアで、相応しい人材が学園都市の研究者と能力者のことなら、もう潰れたんだけどにゃー) 上条(放っとこうぜ) ビアージオ「わたしは一歩ずつ夢に近づいている!」 ビアージオ「いつの間にか人質にしようとしていた貴様の両親は帰宅してしまったようだが……」 ビアージオ「あと、いつの間にか折角呼んだ大天使がいなくなっているようだが……」 ビアージオ「ここで諦めるわたしではない!」 上条「何か前向きだな! 後ろ向きに一生懸命だった昔とはちょっと違うみたいだ!」 ステイル「でも潰すんだけどね」 上条「俺だって、誰が行方不明になろうと、助けに行った所で空振りになろうと、 ここまで一心に突き進んできたんだ!」 上条「今さら立ち止まるわけにはいかない!!」 上条「あと、フィアンマはどうした!?」 ビアージオ「帰った!!」 上条「覚悟を決めろ、ビアージオ」 上条「ここで決着をつけようぜ」 ビアージオ「フン……いいのか? 禁書目録はこちらの手にあるのだぞ」 ビアージオ「危機感がないのなら、腕一本くらいは潰して見せようか。頭が残ればそれでいいのだからな」 上条「何ッ!? やめろォッ――!」 ビアージオ「――十字架はその重きをもって驕りを正す」 インデックス「 A L (実は軽い)」 十字架<ポト ビアージオ「……」 インデックス「……」 上条「今の、 強制詠唱か……?」 ステイル「流石は魔道図書館。あの程度の攻撃は全く届かないね」 ビアージオ「くそッ……」 ビアージオ「――十字架は悪性の拒絶を示す」 インデックス「 H S A D (という夢を見たんだ)」 十字架<ぽす ビアージオ「……」 インデックス「……」 上条「……」 ビアージオ「ええと……」 ビアージオ「その……」 ビアージオ「正々堂々と一対一で勝負だ! 上条当麻!!」 上条「う、うん!!!」 ステイル「さあ、ついにすべての決着をつける時が来たぞ!」 インデックス「とうま! 私はここで見てるから! バッチリ決めるんだよ!」 土御門「フルボッコにしてやれ!」 上条「おう! 任せろ!!」 ステイル「やはり最後を飾るのは彼のようだね……せいぜいフルボッコにしてやってくれ」 上条「分かった!」 インデックス「とうま、頑張ってフルボッコなんだよ」 上条「ありがとうインデックス」 土御門「張り切ってフルボッコだぜい!」 上条「ああ!」 上条「行くぞ! ビアージオォォォォ!!」 ビアージオ「来い! 異教のサルめがァァァ!!」 ダダッ―――― 上条「その幻想を――」 ビアージオ「――シモンは『神の子』の十字架を――」 土御門「ふーるぼっこ! ふーるぼっこ!」 上条「ぶちボッコ!!!!」 バキィン!!! 上条「ああもう! お前等がフルボッコフルボッコ言うから混ざっただろ!!」 ビアージオ「う、うおお……がああああぁぁぁぁぁぁぁァァァッ!!!」 インデックス「び、ビアージオが……!」 ステイル「ノーバウンドで数メートルも飛ばされていく!」 土御門「安心と信頼のパンチ力だにゃー」 ドサッ―――― インデックス「落ちたね」 ステイル「そうだね」 上条「……やったか!?」 土御門「カミやん、それはやってないフラグだにゃー」 インデックス「……」 ステイル「……」 土御門「……」 上条「……」 ビアージオ「……」シーン 上条「……やったか!?」 ステイル「信じられないことに、本当にこれで終わりのようだね」 インデックス「とうまーっ!」タタタ 上条「インデックス! 何とも無いか?」 インデックス「うん。変な質問をされていただけだから、私は平気」 インデックス「とうまも、珍しく怪我をしてないみたいだね?」 上条「そんな、上条さんは誰かを助ける度に病院に運ばれて当たり前みたいなレッテル貼るのはやめていただきたいのですよ……」 インデックス「私だってとうまが元気な方がうれしいんだよ!」 上条「……そりゃ、俺自身もそう思うよ」 インデックス「あのね、とうま」 上条「ん?」 インデックス「助けに来てくれてありがとう。とってもかっこよかったんだよ!」 上条「っ!!」 ステイル「……チッ! ……チッ!!」 土御門「何だろう、神父さんの方から凄まじい舌打ちが聞こえる」 ■■■■救助リスト(抜粋)■■■■ ===イギリス清教=== 必要悪の教会 禁書目録 【解決済】 ステイル=マグヌス 【解決済】 ===ローマ正教=== 神の右席 フィアンマ 【帰宅】 ヴェント 【解決済】 アックア 【解決済】 ===学園都市=== 御坂勢力 御坂美琴 【解決済】 妹達(学園都市組) 【解決済】 妹達(10033-19999) 【解決済:一方通行】 妹達(20000) 【委託:一方通行】 白井黒子 【解決済】 初春飾利 【解決済】 佐天涙子 【解決済】 エツァリ 【解決済】 ショチトル 【解決済】 <ヴェネツィア・とある教会前> 土御門「礼拝堂に縛られていたローマ教皇を救助してきたぜい」 上条「おー。相変わらず仕事が早いな」 インデックス(私だけのために来たんじゃなかったんだね……) ステイル(あ、今落ち込ませたな。後で丸焼きにしてやる) 土御門「さてカミやん、リストにはあと誰が残ってるかにゃー?」 上条「えっと……」 上条「ローマ教皇はたった今解決、と」 ステイル「ワシリーサはサーシャさえ帰せば解決だったね」 上条「ああ。妹達は一方通行が頑張ってくれてるし」 上条「スフィンクスは……どうせ家に帰ってのんびりしてるだろ」 上条「そうだ、風斬は大丈夫なのか?」 風斬「はい。お蔭様で元に戻ることができました」 上条「おおっと!!」 インデックス「ひょうか!」 インデックス「ひょうかも誘拐されていたの?」 風斬「いえ、私はちょっと」 風斬「無理にAIM拡散力場の研究が行われたせいで調子が悪くなっていたんです」 上条「ロシアの基地を解体したから戻れたのか?」 風斬「あの中の機械のどれかがまずかったみたいですね。『爆発』もそれで起こしていたみたいです」 上条「え? 何だっけ『爆発』って?」 風斬「あ、別に思い出せない人はそのままで結構です」 風斬「こうして元に戻れたから、元気な姿を見せておこうと思って」 上条「ああ、安心したよ。ありがとな、風斬!」 風斬「いいえ。こちらこそ……ありがとうございました」 上条「俺は、ロシアではその……」 上条「何もしてねえよ、謙遜抜きで」 風斬「?」 ■■■■救助リスト(抜粋)■■■■ ===ローマ正教=== ローマ教皇 【解決済】 ===ロシア成教=== ワシリーサ 【解決済】 サーシャ=クロイツェフ 【解決済】 ===学園都市=== 御坂勢力 御坂美琴 【解決済】 妹達(学園都市組) 【解決済】 妹達(10033-19999) 【解決済:一方通行】 妹達(20000) 【委託:一方通行】 白井黒子 【解決済】 初春飾利 【解決済】 佐天涙子 【解決済】 エツァリ 【解決済】 ショチトル 【解決済】 その他 風斬氷華 【解決済】 スフィンクス 【解決済】 冥土帰し 【解決済】 研究者(約150人) 【解決済】 上条刀夜 【解決済】 上条詩菜 【解決済】 御坂旅掛 【解決済】 御坂美鈴 【解決済】 インデックス「何だか色々あったみたいだけど、帰ったら全部聞かせてもらうからね」 上条「あー、色々ありすぎて全部は語りきれないかもなー」 インデックス「また私のいない所でそんな大冒険して……とうまは私に恨みでもあるの!?」 上条「むしろ世界が俺に恨みでもあるのかと聞きたいね!!」 インデックス「むー! 話のスケールを大きくしてごまかす作戦かな!? 騙されないんだよとうま!」 上条「ああもう! つっかかるのも噛み付くのも後で良いだろ!」 インデックス「……そうだね。みんな無事だし、おなかも空いたし」 上条「ほら、行くぞ! インデックス!」 完 ■■■■救助リスト■■■■ ===イギリス清教=== 必要悪の教会 禁書目録 【解決済】 ステイル=マグヌス 【解決済】 ロンドン女子寮 神裂火織 【解決済】 オルソラ=アクィナス 【解決済】 天草式十字凄教 建宮斎字 【解決済】 浦上 【解決済】 五和 【解決済】 牛深 【解決済】 香焼 【解決済】 諫早 【解決済】 野母崎 【解決済】 対馬 【解決済】 他44名 【解決済】 アニェーゼ部隊 アニェーゼ=サンクティス 【解決済】 シスタールチア 【解決済】 シスターアンジェレネ 【解決済】 他約200名 【解決済】 ===英国王室=== エリザード 【解決済】 リメエア 【解決済】 キャーリサ 【解決済】 ヴィリアン 【解決済】 ===騎士派=== 騎士団長 【解決済】 ===結社予備軍=== 新たなる光 レッサー 【解決済】 ベイロープ 【解決済】 フロリス 【解決済】 ランシス 【解決済】 ===ローマ正教=== ローマ教皇 【解決済】 神の右席 フィアンマ 【解決済】 ヴェント 【解決済】 アックア 【解決済】 ===ロシア成教=== ワシリーサ 【解決済】 サーシャ=クロイツェフ 【解決済】 ===エリザリーナ独立国同盟=== エリザリーナ 【解決済】 ===学園都市=== 統括理事会 アレイスター=クロウリー 【解決済】 とある高校 月詠小萌 【解決済】 結標淡希 【解決済】 姫神秋沙 【行方不明】 吹寄制理 【解決済】 青髪ピアス 【解決済】 土御門元春 【解決済】 御坂勢力 御坂美琴 【解決済】 妹達 【解決済】 白井黒子 【解決済】 初春飾利 【解決済】 佐天涙子 【解決済】 エツァリ 【解決済】 ショチトル 【解決済】 黄泉川家 黄泉川愛穂 【解決済】 芳川桔梗 【解決済】 一方通行 【解決済】 打ち止め 【解決済】 番外個体 【解決済】 新生アイテム 麦野沈利 【解決済】 浜面仕上 【解決済】 滝壺理后 【解決済】 絹旗最愛 【解決済】 旧スクール 垣根帝督 【解決済】 心理定規 【解決済】 忍者 服部半蔵 【解決済】 郭 【解決済】 その他 風斬氷華 【解決済】 スフィンクス 【解決済】 冥土帰し 【解決済】 研究者(約150人) 【解決済】 上条刀夜 【解決済】 上条詩菜 【解決済】 御坂旅掛 【解決済】 御坂美鈴 【解決済】
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493 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/03/13(火) 12 39 07.53 ID ??? ああ…ここはどこだ…暖かい。 もうガンダムには勝てないのか… いっそのこと、強化でも受けるか… 刻…というか冥界なら見えるけど…ね… …ん?ああ、スペドラ様。ちょっと待ってろ?あ、はい。 ♪オラハシンジマッタダ~オラハシンジマッタダ~オラハシンジマッタダ~テンゴクヘイッタダ~ …え?何だっけ、これ。あれ、ええと… アル「バーニィ、生き返った?」 バーニィ「ああ…そうだ、ミンチになってたんだっけ」 ♪オラハイキカエッタダ~オラハイキカエッタダ~ スペドラ「なあ、お前。天国ってのは、そんなに甘いもんやおまへんで~」
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システム名「ARA2E」 シナリオ名「黄泉帰り」 私は,神から罰を受けました。 死んだ私に,地上で生きろというのです。 …そうです。私は幽霊。 他の人はオカルト集団に洗脳されているとか, 頭が狂っているとかののしってくるのですが, こうやって受け入れてくださったのはあなたたちだけです。 だから,お願いしたいのです。 もう一度,私を殺してください。 君たちのもとに,1通の依頼状が届く。 送り主は,昔助けた少女だった。 …まずは,彼女に事の真相を聞いてみなければ。 アリアンロッド2E「黄泉帰り」 ―冥土の土産にお話ししましょう。あ,私もう死んでたんでした。 …じゃあ,冥土の土産にしてさしあげましょう。 補足 幽霊は少女に憑依させられています。 殺すには,少女の魂ごとあの世に持っていかないといけません。 君たちがその少女と出会い,別れてから。 彼女に幽霊が憑依させられていることはカルト集団の間に広まり, それらに追われる身となってしまいました。 最終的に彼女はつかまり,数多くの惨い仕打ちを受けることになってしまいました。 それにより人格が歪み,人間不信をこじらせてしまったのです。 君たちが彼女を受け入れたこと,それもまた偽善だったのでは? そう思い,彼女はあなたたちに刃を向けてくるでしょう。 そのとき君たちはどうしますか?
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「ミコトサン?勘違いしておりませぬか?」 「してないわよ?」 そういいながらもバッチンバッチン言ってませうよ!? 「いや!!絶対勘違いしてる!!」 「じゃあ言ってみなさいよ、」 「えっとですね…前にちょっと前にでせうね?美琴が嫁に来る前にちょこっと作ってもらった事があったんですよ…本当にそれだけですはい、ごめんなさいぃぃぃいいいいいい!!」 いつの間にか弁解が謝罪になっている。が、 「よ、嫁って…/////////」 「ありゃりゃ、嫁の一言でてれっちゃってるよ?」 「そりゃ自然にさらっと言ったもんにゃーこういう所が旗男だぜい。」 「そういうことか?」 「「「「「「「「「「そういうことだ!!」」」」」」」」」」 「は、はい…」 その場にいたもの全員に言われ、流石の上条さんもシュン…となってしまった。 「よーしよーし、あの二人が喧嘩してるとは風向きが私に向いてきたようですね」 上琴の惚気を五和は仲違いの喧嘩に思うと、人目もはばからずにガッツボーズをかましていた。 しかし初春の約束通り、メイド研修の本分を忘れずにいる辺りは流石としか言いようが無い。 「なんであの五和さんゆう人、カミやん達ののろ気に全く気ぃ付いてへんのやろ?」 「あれくらい前向きでないとやってられないんですわよ。わたくしも似たような時期がありますからお気持ちは分かりますけど……」 五和の様子を見ていた青黒、特に黒子は美琴に片思いしてた頃を思い出し感慨にふけるが、他人がそれをやってると哀れにしか見えなかった。 そこへ実は最初からパーティーに参加していた対馬と浦上が黒子に話しかける。 「ごめんね白井さん。うちの五和がみっともない所を見せて。悪い子じゃないんだけどね、上条当麻のこととなるとああなっちゃうのよ」 「いえいえ、みっともないとは思っておりませんの。ただもう少し現実を見た方が宜しいのではと思いまして」 「それが出来てれば暴走もしてないと思うよ。白井さんも暴走はしないようにね」 「ぼ、暴走なんてわたくししませんわよ! 気分が悪い振りして○○様のお部屋にお泊りしようとはこれっぽっちも考えておりませんので!」 黒子のプランを聞いた青ピがどうゆうわけか顔を青くしたが、彼女のプランを破る者が現れる。 まるで黒子の行動を読んでいたかのように浦上が黒子に携帯を渡すと、黒子は電話の主に肝を冷やした。 『白井、門限破りは対馬と浦上同伴ということで見逃してやる。ただし外泊してみろ、タダでは済まさんからな。御坂にもそう伝えておけ』 電話の主、寮監の言葉に黒子は真っ白になった後で恐怖で震え出したので青ピ、対馬、浦上で介抱することに。 一方、土白は舞夏の何気ない、しかし破壊力抜群の一言に追い詰められることに。 「月夜ー、これからも兄貴のことをよろしくなー。二人は立派な夫婦みたいなモンだからわたしも安心して見ていられるぞー」 「「「「「「「「「「「「「嘘だ!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」 バカップル達、天草式(五和以外)、初春が思いっきり否定した。 「「なんでそんなに否定するの(んだにゃー)」」 「どこが立派な夫婦みたいなもンだァ!」 「え、どう見ても立派な夫婦みたいなモンだと思うけどなー」 「だって、土御門さん達はさっき重要な話が終わった後、すぐにキスしたんですよ!!」 「「「「「「「「なァァァァァァァにィィィィィィィ!!!!!!!!」」」」」」」」 クラス全員が叫んだ。 「「「「「「「「土御門狩りだぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」」」」」」 「にゃーーーーーー!!」 バカップル以外のクラス全員が土御門狩りを始めようとした。 だが、忘れてはいないだろうか。ここにレベル5になった白雪がいるのを… 「茜川さん、今日このパーティーは何のために開かれたんでしたっけ?」 白雪のこの一言で場は一瞬にして静まり返る。 五和など理由は分からない者たちもあまりの場の緊張具合に同じように固まってしまう。 「つ、月夜ちゃん?(月夜が人を名字で、しかもやけに静かに話してるっ!!!これはかなりやばい!!!!!!!)」 「答えろ。」 月夜という人間の怒り方は。 やけに静かに話し、かつ言葉遣いが粗暴になる。と言う物。 「つ、月夜ちゃんのレベル5になったお祝いです!!」 「だよね。じゃあなんでうちの元春を狩ろうとするのかな?」 「い、いやそれは…」 「それは私に対する挑戦だよな?凍らせてくれという。」 1月8日 午後8時52分。 吹雪がやってきた。 「ったくよォ土御門!何で毎回こうなンだァ!?」 「しょうがないにゃーっ!あそこまで怒った月夜はうちにも止められないにゃー!!」 「じゃあ我々はこの避難場所で凍え死ぬしかないのでせうか!?」 「わてこんなとこで死にたないでーっ!!」 「アクセラがベクトル操作で作ってくれた防壁だけど…」 「使われてる机とかテーブルが変な音たててますの。」 「絶対零点くらいあるからにゃー…触っただけで壊れると思うぜい。」 「防壁の意味なし!?」 「どうするのってミサカはミサカはあわててみたり!!」 「しょうがねェ、行け土御門ォ!!!!!!」 「にゃー!!!」 学園都市第一位は学園都市最強の雪女に向かってその彼氏を投げ飛ばす。 「えっ? わっ、元春っ! いっけない、吹雪止めないとっ!」 飛んできた土御門を見て自分を取り戻した月夜は、慌てて吹雪を解除すると自分の彼氏を受け止めた。 心配そうに見つめる月夜を土御門は優しく諭す。 「月夜、心配無用だぜい。俺はお前を置いてどっか行ったり死んだりしないぜよ。とりあえず今後の課題は能力暴走をどうにかするにゃー♪」 「うん、うん。ゴメンね元春。せっかく誓いを立てたのにこんなことしちゃって。もっと自分をコントロール出来るようにするよ、うん」 「焦る必要は無いってもんですたい。月夜には俺以外にも協力者は沢山いるにゃー。これから強くなっていけばいいだけぜよ」 土白のいい雰囲気に『土御門狩り』を行っていたクラスメートは毒気を抜かれ、狩りを止めることに。 しかし土御門を襲った罪は罪ということで月夜は『土御門狩り』参加者を一人残らず氷漬けにする。 「能力暴走の鎮静は彼女の恋人が切っ掛け、凍結は相手の人数、距離によって変化する、か。本当に面白いレベル5だな」 「そうね。この辺も色々と調べてみる価値はありそうだわ。この学校に赴任してきて本当に良かった」 研究者として冷静に月夜の能力を見定めてる木山と芳川をよそに、小萌、黄泉川、建宮は被害を出してしまったことを店側に謝罪していた。 しかしそこは豪快でさっぱりとした性格の『喰わせ殺し』の店長、店員達と一緒に笑って許していた。 そこにこの騒ぎの中でもひたすら食事を楽しんでいたインデックスは、月夜の氷を見て涎を垂らしながら滝壺とステイルに尋ねる。 「これだけの氷があったらおなか一杯カキ氷が食べられるんだよ。りこう、ステイル、あれをカキ氷にして食べていいかな?」 「それはダメ。あれはしらゆきの能力で出来た氷。食べられないだろうし食べられたとしてもマズイと思う。カキ氷は店にもあるからそれを食べればいい」 「師匠の言う通りだインデックス。君の胃や腸の丈夫さは知ってるけど、能力製の氷は未知のものだ。調べもせずに食べるのはいただけないよ」 「分かった、りこうとステイルがそう言うなら。じゃあわたしは店のカキ氷をデザートにするんだよ♪」 「カキ氷! まったまったーー! 私も食べるから残しといてよー!」 インデックスの食い意地をコントロールしている滝壺とステイルを今まで数多くの被害に遭っていた者達は、羨望の眼差しで見つめていた。 月夜がカキ氷の存在を思い出し、カキ氷を食べに行ったことで氷漬けにされた者達は放置されることに。 月夜が、かき氷を食べに行ったあとの上条達は… 「なあ、こいつらまた俺の右手で氷を割らなきゃいけないんでせうか」 「別にしなくていいンじゃねェか。そのままで反省させた方がァ」 「そうだな。それにそろそろ俺達の事も反省して欲しいし」 そういうことで、上条は右手を触れようとしたが、触れないことにした。 「じゃあ俺達も行きますか」 「そうだなァ。ってなンか大会が始まってンぞォ」 上条と一方通行が話し終わってみんなのところに戻ってみると、かき氷早食い大会が行われていた。 「ほらほら元春!!早くしないと無くなっちゃう!!」 「いやー、流石の土御門元春様もかき氷を冬に食べるのは無理だぜい…」 「そ、あっ!!イチゴ味とブルーハワイ味持ってきて!!」 「にゃー分かったぜい…」 「キーンってすごく来る!!頭痛いぃ!!」 「美琴、無理すんなよ?お前が倒れて一番困るのは俺なんだからな。」 「うん、分かった」 こんな時でもバカップルは健在である 「土御門の彼女は色々な意味で凄いね……」 「ううっ……もう無理なんだよ……。」 「確かに冬にかき氷はキツいよねえ…」 インデックスの食欲は冬に負けた………。 一方氷の中では。 (月夜ちゃん、私らの事忘れてるよね…) (おのれデルタフォース…白雪さん早く出してーっ) (始業式で凍らされた時より冷たい気がする…) (にしても真冬にかき氷ってどうよ?) (とにかくここから出してくれーっ!!!!!) かき氷早食い大会はと言うと… 「ううう、屈辱なんだよ。」 「わーい勝った勝ったー!!」 白雪がインデックス以下全員に大差をつけて勝利した。 「これは歴史に残るな。」上条が言う。 「君と同意見なのは癪に障るが僕もそう思う。」ステイルが答える。 すなわち 「インデックスに勝つ人間がこの世にいるとは!」 「ちょっと!それじゃまるで私が暴食シスターみたいなんだよ!」 「「「「「「「「「違うの!?」」」」」」」」」 「そこで驚くなんてひどいかも……」 「上条ちゃーん! 面倒だとは思うのですが氷漬けにされたみんなを助けて下さーい!」 最初は放置していた『土御門狩り』に参加していたクラスメートだが、小萌の頼みということで氷を打ち消すことにした当麻。 手伝ってくれない一方通行やステイルを薄情と思いながらも当麻は全ての氷を打ち消した。 思ったよりも数が多くて疲れた当麻にそっと差し出されたもの、それはおしぼりだった。 「どうぞ当麻さん。おしぼりです。せっかくですから汗を拭きますね、ご主人様♪」 おしぼりを差し出したのは五和で、彼女はこの機会を虎視眈々と狙っていたのだ。 五和が自分の体を拭こうとしてるのを感じ取った当麻は、彼女の腕を掴み、五和流ご奉仕を阻止する。 「おしぼり貰うだけで充分だから。いやホントにそこまでしてもらわなくていいから。気持ちだけありがたく受け取っとくから」 「もう当麻さんったら恥ずかしがり屋さんなんですから♪ ご主人様はメイドの体を好きにしていいんですよ? さあ、私を押し倒してくださいっ!」 当麻の抵抗をあくまで照れから来るものだと思っている五和だが、本当に拒絶されていることには気付いていない。 美琴にしかドキドキ出来ないという特異体質になった当麻、自分の恋人以外と必要以上に密着することは避けたいと考えているがそれには理由があった。 その理由というのは当然ながら美琴であって、その最たるものが彼女の態度に表れ始めている。 「う~~~~~~~~~っ。とうまが、とうまが、ほかの女の人とイチャイチャしてる~~~っ」 「痛っ! 熱っ! み、美琴ちゃんの放電の熱で氷が溶け始めてるよー!」 月夜の叫びを聞いた当麻は危惧していた事態になったと思い、頭を悩ませた、五和と格闘中にも関わらず。 当麻の理由、それはやきもち焼きの美琴のやきもちを見たくなかったという、いかにも彼らしいものだった。 緊急事態に気付いた初春は慌てて神裂に指示して美琴を個室の一室へと運ぶと幼児化した美琴を宥め始める。 「美琴お姉さん落ち着いて下さい。当麻お兄ちゃんはイチャイチャしてるどころか、五和さんを一生懸命遠ざけようとしてましたよ」 「そんなのウソだもん。とうま、あの女の人の手をにぎってたのしそうにおどってたもん。みことがしてもらいたかったのに~」 (あれを踊ってると思ったのですか……。嫉妬というものは恐ろしい勘違いを生むものなんですね) 幼児化した美琴のことを考えれば五和を店から締め出した方がいいと考えた初春だが、そうしたら約束を破ることになるし今度は五和が暴走しかねないので却下する。 初春は幼児化した目の前の姉(義理)を大人しくするために頭を撫でながら優しく諭し始める。 「大丈夫ですよー。当麻お兄ちゃんはいつだって美琴お姉さんが一番大好きですから♪ 美琴お姉さんはそんな当麻お兄ちゃんを信じてあげられないんですか?」 「しんじるもん! みことだってとうまのことが一ばん大すきだもん! でもかまってくれないのはすっごくさみしいよ……」 「それならパーティーが終わってからゆっくり構ってもらえばいいじゃないですか。当麻お兄ちゃんのお嫁さん確定の美琴お姉さんは心の広い素敵な人ですからね♪」 「かざり……。うん、わかった。みことはとうまのおよめさんだからちょっとしたことじゃもうおこらない! でもあとで目いっぱいとうまに甘えるんだもん!」 とりあえず落ち着いたとはいえ幼児化した美琴をこのまま一人にはしておけないので、初春は頭を撫でるのを継続しながら神裂と一緒に残ることに。 それから少しして神裂も初春に頭を撫でてもらいたい旨を伝えると、美琴と一緒に気持ち良さそうに初春の手の感触を楽しむのだが、あくまで些末事である。 3人は気付かない、この様子を個室の外から覗いている者達がいることに(当麻と五和は格闘中につき居ない)。 「「「「「「「「う、うらやましい」」」」」」」」 上条に氷を割ってもらったクラスの一部の生徒が、覗いていて思っていた。 さらに、もう一人… 「プリエステスだけ飾利姫に頭を撫でて貰えるなんて…飾利姫、わしにも頭撫でてくだごふっ!!」 建宮が初春達が居る個室に入ろうとしたら、絹旗に浜面同様椅子を投げられ、ヒットした。 「痛いのよね。絹旗何をするのよね」 「建宮のくせに超生意気です」 「酷いのよね」 建宮はまた入ろうとすればまたもや絹旗に何かされるのであきらめた。 そして建宮があきらめたところで、浜面が近づいてきた。 「建宮、基本俺達はこういう扱いにされるんだよ」 「わしの気持ちを分かってくれるのは浜面だけなのよね」 「よし、今日は食うぞ!」 「そうするのよね」 浜面と建宮は似たもの同士でやけ食いを始めていた。 「なんか変態同士で超やけ食いをしているんですけど」 「「変態同士とはどういうことだ(なのよね)!!」」 絹旗が更なる追い討ちをした。 ちなみに他の見ていたクラスの生徒達は建宮みたいになりたくないので、覗くのを止めた。
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上条が寮から最寄りの駅に帰ってきた時には、日が暮れていた。 暗くなった道をふらふらと歩く。 支部に戻ってから、 黄泉川に『隠してた罰として今回の報告書を書くじゃん』と言われ、 結局最終下校時刻ギリギリまで残るはめになった。 「うぉー寒い」 時折吹く風に身を縮ませながら、電灯が並ぶ幹線道路の歩道を歩く。 この時間帯なら学生が出ていてもおかしくはないが、寒さのためか一人も見かけない。 当然のことであり、いつものことだが、今の上条には何故かそれが寂しく思える。 あの事件の後、正確には美琴にあった後から、 上条の頭の中というか心の中というか、 とにかく説明しがたい身体の内が、説明しがたい感情で溢れていた。 何が原因で何に対してなのか、上条にはわからない。 ただ ──御坂美琴に会いたい。 なぜなのかわからない、愛しいなどの意味ではないし、会えば何か解決するとも思わない。 ただ…何となく。 いつもの公園に差し掛かった。 彼女と会うのは大抵この場所。 居るわけがないとわかっているが、どうしても公園を見回してしまう。 少し遠回りにはなるが壊れた自販機の所を通る。 上条は知っている。 いつも急いでいる時に現れるくせに、こうしてたまに会いたいなんて思った時に限って── 「─っくしゅん!」 「…あれ?」 「あーやっと来た。アンタってばいっつも遅いんだから。 おかげでこっちは鬼の寮監にラブコールをするはめになったのよ」 美琴は自分の腕を寒そうに撫でながら言う。 「え、何してんだ?ビリビリ」 「何って、これよ」 美琴がポケットから何かを取り出して上条へ投げる。 慌てて受け取ると『ホットおしるこ』だった。 「この前奢ってくれたでしょ、それのお返しよ」 「お返しって…それじゃ奢りにならねーじゃん」 「いっ…いいから!ありがたく受け取りなさい!」 「へいへい」 そう言って上条はプルタブを引いて一口飲むが。 「あの…美琴さん」 「何よ?」 「冷めてるんですが…」 「え…う、嘘!」 「お前ここまで冷めるまで待ってたのかよ、缶ジュース一本にどれだけプライドかけてるんだ」 美琴は顔を真っ赤にしながらそっぽを向く。 「ち、違うわよ! 故障…そう、この自販機が故障してて温かくないだけよ、ほらこの前だって間違って商品出してきたじゃない!」 必死な美琴を見て、上条は小さく笑う。 少し虐めてみたくなった。 「いやぁ、でも冷めてるっていっても冷たいんじゃなくて、生温いって感じなんですがねー」 「う…」 「何と言うか、買ってしばらくたってしまった生温さってとこかなー」 「───」 「あ……」 バチバチという音が聞こえて、上条は顔を青くする。 美琴を見ると、顔は俯いているが耳まで真っ赤で、髪の毛先からはバチバチと青い光が散っている。 「この野郎!」 「うぉわ!」 バチンを飛ばされた電撃を右手ではらう。 「あ…」 間抜けな声と共に美琴が立ち尽くした。 あぶねーだろ!と一喝しようとしたが、そんな美琴を見て上条は不安そうに問いかける。 「あの、御坂?」 「ね、ねぇ…変なこと聞くけどさ」 「あぁ?」 「今日、お昼過ぎって…何してた?」 美琴の質問に身体が強張る。 今回は身体から火薬の臭いがする筈もないし、昼間のことを仄めかす言動もしていない。 「あぁ…昼は補習だったよ。 何分出席日数が足りない上条さんは冬休みなんて無いも同然です」 「そう…そうよね!しっかりしなさいよ! 分からないとこあれば教えてあげるから!」 少し安心したような、それでも不安そうな笑みを浮かべる美琴。 「おいおい、それ言われた俺の立場になってみろって! 俺は高校生ですよ!美琴さんより2つも年上ですよ」 ふざけながらも、上条は心の中で美琴に謝る。 嘘だらけの中で、いつもの自分が演じられているのかが不安だ。 「あ、冷めてるんだったわね、貸してみなさい」 思い出したように美琴が手を出す。 「あぁ?いいよ、冷めてても大丈夫だし」 「いいから!さっさと貸す!」 そう言って上条から強引に缶を奪う。 「私は電撃使いよ?電子レンジでも電磁調理器にでもなれるわ」 「それって言ってて悲しくないか?」 「う…細かいことはいいの!」 美琴は缶をベンチに置いて両手をかざす。 美琴の手と缶の間に電撃が走ったりはしないが、しばらくすると缶から湯気が上ってきた。 「んー調節が難しいのよね…」 「御坂、右手…」 上条は美琴の右手に巻かれた包帯を見て小さく言う。 「ごめん、ちょっと今集中してる」 「いいから!」 美琴の右手を強く引く。 上条の声に一瞬驚いたためか、缶から中身が少し溢れてしまったが、上条が右手で手を引いたため能力は止まる。 「ちょっ…ちょっと!」 「この怪我は?また何か無茶したのか?」 もちろん上条は、美琴がどこで怪我をしたのか知っている。 しかし詳しいことが知りたい、毎度のように美琴が怪我を負う危険があるのなら、指を咥えて見ていられない。 「ちょ、ちょっとした事件よ。ほら、ジャッジメントになったって言ったでしょ? それで今日事件があって…もちろん!私が行ったんだから、ささーっと解決しちゃったけど」 「それで、この怪我は?能力者にやられたのか?」 「えぇっと…これは、その、何と言うか…」 もじもじと、なぜか恥ずかしそうにする美琴。 「や…八つ当たりというか…」 「八つ当たり?」 予想外の回答に思わず言葉を返してしまう。 「わ、笑わないでよ…ちょっと悔しいことがあってね、ガツーンと地面殴ちゃったわけ」 「ぷっ…なんだよ、そうだったのかよ」 思わず吹き出し、ヨタヨタと力無くベンチに座り込む上条。 「ちょっと!笑ったわね!笑ったでしょ!」 「笑いました、三段活用。あー心配して損した」 「何よそれ!アンタは私が自分でコンクリートに頭を打ち付けて怪我しても、笑って済ませるの?」 フーフーと、美琴は頭から湯気が上りそうな程顔を真っ赤にする 「冗談だよ。怪我も心配だったけど、とにかく危険なことしてるんじゃないかって」 「アンタに言われたくないわよ」 「そりゃごもっともで…」 「だからアンタ、今回だって首突っ込んでないかと思ってね」 そう言って美琴は上条の右手を見つめた。 「さっき話した今日の事件なんだけど…」 「あぁ?」 「私と同じ、電撃使いが暴走したの。 それで私が抑えようとしてね」 「それで、しっかりと事件解決できたんだろ?」 あくまで事件の概要は知らないフリ。 その場しのぎでは無い嘘をつくことがここまで難しいとは思いもしなかった。 「結果はそうなんだけど…ちょっと気になることがあって」 「もしかして俺に関係あることか?」 「わからない… でも、ちょっとドジして、暴走した能力者の電撃がアンチスキルとかの居るところにいっちゃったの… さっき言った悔しかったのはこのこと。 だけどね…その電撃は消えたの」 消えた─という単語を聞いて、上条は次に来る質問がどんなものなのか予想はついていた。 「アンタが右手ではらったみたいに…」 「そう…か」 「本当に何も知らないの?本当に今日のお昼は補習受けてたの?」 美琴の問いかけに、上条は固まる。 正直なところ、隠さずにはなしてしまえればどれほど楽だろうと思う。 それでもなお隠し続ける必要はあるのだろうか。 元はといえば、美琴のような人が事情を知って首を突っ込んでくるのを恐れていた。 しかし、結局美琴は自分の考えで、自分の道で事件と向き合っている。 それなら隠す必要も無いのではないか… いや── 上条が事件に関わっていると知れば、美琴はもっと深く危険なところまで来るかもしれない。 それならば、今の状況がいいのかもしれない。 と上条は少々強引に、甘える自分を押し込めた。 「ねぇ…聞いてる?」 「あ、あぁ悪い…少し考えたけど、本当に何も知らない。 そんなことより、その能力者は結局どうしたんだ?」 「その電撃の行方を見た後に振り返ったら、気を失うところだった…」 「気を失ったから、電撃は消えたんじゃないのか?」 「そう考えるのが自然よね…ごめん、疑ったりして」 美琴は悔しそうに両手を握る。 「さっき、ささっと解決したとか大きいこと言っちゃったけど、結局私は何もしてないの…」 力無く言う美琴の手を、上条は思わず握った。 「そんなことねーよ! 御坂が戦ったから、抑えられた損害だってあるはずだ。 いや、絶対にある。御坂が戦わなかったら怪我人だってたくさん出ていたかもしれないだろ」 上条は美琴を見つめながら言う。 美琴は上条の行動に拍子抜けしていたが、合わせられた視線を外すことができない。 「そう…なのかな…」 「そうだよ、もっと自信持てよ。学園都市第三位の御坂美琴だろ」 真剣な顔で、まるで自分のことのように力説する上条を見て、美琴は小さく笑う。 「そうね…もっと自信持たないとね」 つられて上条も笑みをこぼす。 どちらからともなく手を解くと、美琴もベンチに座った。 「まったく、変なこと言い合ってる間にまた冷めちゃったじゃない」 上条との間にある缶に、美琴はもう一度両手をかざす。 「あ、悪いな」 「いいから、集中するから話しかけないこと」 「お…おぅ」 上条はぼんやりと星空を眺める。 しかしそれに飽きたため、上条は横で難しそうな表情をする美琴を見た。 細身の身体から伸びるしなやかな腕。 その先手には包帯が巻かれているが、手の甲だけなので綺麗な指が見える。 そんな美琴の右手を見て、 「綺麗な指してるんだな…手の甲の傷跡、残らないといいけど」 上条は本当に純粋な気持ちで、独り言のつもりで言ったのだが。 「ふ──」 「あれ!?美琴さん!溢れてます!溢れてます!」 「ふにゃー!」 結局、ホットおしるこは温かく美味しく飲まれることのないまま散っていった。 「じゃ、わざわざありがと」 「いえいえ、これくらい当然ですよ」 上条と美琴は常盤台の寮まで来ていた。 「ま…また今度おしるこ奢るから」 「あー今度は俺が来てから買ってくれよな」 「わ、わかってるわよ!」 「じゃぁ帰るわ」 「うん…気を付けて…」 トコトコと歩き出す上条。 ゆっくりと離れていく背中を見ながら、美琴は心のどこかが締め付けられる。 (やっぱり…) 上条が遠くの曲がり角で振り返って手を振ってくる。 美琴もそれに応じて胸のあたりで小さく手を振った。 その手を胸元へ持って行き、小さくキュッと握る。 (やっぱり嘘ついてる…) 包帯の巻かれた右手を左手でさすりながら考える。 (最初にこの怪我の話をした時、私は事件とは言ったけど、 一言も能力者の暴走だなんて言ってない…なのにアイツ…) 『それで、この怪我は?能力者にやられたのか?』 (…) 事件の内容が能力者の暴走だと言ったのは確かにこの後だ。 この時点ではまだ事件があって怪我をしたとしか言っていない。 偶然かもしれない。 今の事件と聞けば能力者の暴走と考えるほうが自然かもしれない。 (だとしても…) 美琴は納得できなかった。 上条の言い方に、どことなく違和感を覚えた。 かと言って、本当に上条がこの事件に関与しているという確証もまだ無い。 上条が現場にいたかは謎だ。 ジャッジメントの支部に戻ってから、 初春に頼んで現場付近にある防犯カメラの事件当時の映像を読み込んでもらおうとしたが、電撃使いの能力者が暴走したためかどれもダウンしていた。 上条の言う通り、能力者が気を失ったから電撃が消えたのかもしれない。 仮に上条が右手を使って警備員本隊の前で電撃を打ち消したのなら、誰か警備員は見ていたに決まっている。 本隊の中に学生服の彼がいれば目立つだろうし、現場から離れさせられるはずだ。 だが警備員の答えの中に上条の目撃情報は無かった。 (難しく考えないほうがいいのかしら…) 美琴は頭の整理をしながら寮の中へ入る。 寮監に帰ったことを伝えると、無言のまま視線だけで部屋に戻るように指示された。 部屋に戻ると、黒子は珍しく普通に寝ていた。 鞄を置き、手の包帯をゆっくりと取る。 (綺麗…か) さっきの言葉に少し顔を赤らめながら着替えを持ってシャワールームへ入る。 タッチパネルに触れると今の自分に合った温度のお湯を出してくれるが、今は少し熱いお湯を浴びたいので少し温度を上げる。 (わからない…アイツの考えも、私の考えも…) 肌に当たるお湯が心地良いが、頭の中はもやもやとしたままだ。 (仮にアイツが何か隠してるのなら…どうして?私じゃ力不足だって言うの?) あの少年がいつも厄介事に首を突っ込んでいるのは知っている。 だが美琴が知るのはいつもボロボロになった彼、入院している彼。 ある時はボロボロになった身体で、病院から抜け出してきたところの彼に会った。 その時も、結局美琴は止めることしかできず、それでも彼は止まらなかった。 そして (何もできなかった…) ロシアで彼が戦っていることを知り、自分の能力を最大限に駆使して無我夢中に追いかけた。 やっと同じ土俵に立てたと思っていたのに、彼の背中は思っていた以上に遠くて。 (嫌だ…) 頭に浮かぶのは、ロシアでやっと彼を見つけた時のこと。 VTOLから必死に手を伸ばした。 自分に気付いた時、純粋に嬉しかった。 しかし自分の手を取ることは無く、遠ざかっていく──。 (置いてかないで…) はっ、と涙が出そうになるのを堪える。 (ダメダメ!ここで泣いても仕方ないでしょ、第一何がそんなに悲しいのよ) ペチペチと頬を軽く叩く。 もしも彼が関わっていたとしても。 今回の事件は学園都市の中で起こっている。 自分だって風紀委員として事件に関われる。 いつものようにはさせない。 同じ場所に立っている。 (しっかりしなさい、御坂美琴。 私情を持ち込んでたらジャッジメントなんてやってられないわよ。 よし、とにかく。今後このこと考えるの禁止!) 仮定を立て続けても仕方が無い。 美琴は気を取り直して髪の毛を洗おうと手を上げるが。 「いッ───!」 考え事をしていたからか、今まで右手の痛さに気付かなかった。 手を上げたために、シャワーから勢い良く出るお湯が傷口へ直撃。 「───」 黒子を起こすとまた面倒なので、必死に声を抑える。 結局堪えた涙はお湯と共に流れることになった。
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忍者龍剣伝III 黄泉(よみ)の方船(はこぶね) 機種:FC 作曲者:宮崎博 (MIYA)、半井香織 (NAKABACH)、茂野理香 (SHIGEDON) 効果音:宮崎博 (MIYA) ディレクター:山岸継司 (MORE・YAMASAN) 発売元:テクモ 発売日:1991年6月21日 概要 『忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣』の続編。時系列的にはIとIIの間。 前二作と比べて難易度が緩和された。ただし海外版は難易度が上昇している。 3部作の最終作だけあって、テクモシアターなどのグラフィックの精密さはファミコン屈指。 作曲者は前作と違うが、スピード感あふれる曲調は健在。 サウンドディレクターは初代メインコンポーザーの山岸継司氏が務めた。 前二作と違いサウンドテスト不可なのが残念。 2017年にダウンロード形式でサントラが発売された。 (前作:忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣) 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Introduction I 茂野理香 Introduction II Introduction III 半井香織 Twist of Fate 作:山岸継司 原曲:初代より「アイキャッチ」 Stage 1-1 / 5-1 半井香織 Battlefield III 作:山岸継司 原曲:初代より「攻防-死のアギトにて-」 Cinema Display I 半井香織 Cinema Display II Stage 2-1 / 7-2 茂野理香 Cinema Display III Cinema Display IV Stage 2-2 / 5-2 Cinema Display V 半井香織 Cinema Display VI 茂野理香 Stage 3-1 / 6-2 Cinema Display VII Cinema Display VIII 半井香織 Stage 3-2 / 6-1 茂野理香 Cinema Display IX 半井香織 Stage 4-1 / 7-1 茂野理香 Cinema Display X 半井香織 Stage 4-2 / 7-3 Cinema Display XI 茂野理香 Cinema Display XII 半井香織 Cinema Display XIII 茂野理香 Stage 7-5 / 7-6 半井香織 Epilogue [NGIII] Credits Game Over 作:山岸継司 原曲:初代より「GAME OVER」 サウンドトラック 忍者龍剣伝 オリジナルサウンドトラック コンプリートコレクション
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覗く者がいなくなった個室内ではこんな会話が。 「ところで飾利、御坂嬢がこんな風(幼児化)になるのはお酒が入った時では?」 「そうなんですよね。私も驚いてます。半分ねかけてますし。」 「妙ですね。今日はドリンクバーにしてお酒はなかったはずですが…店長に聞いてみます。」 そう言って神裂は個室の外に出て店長と話をする。 現在上条達で貸し切り状態なので人目を気にする必要もない。 「今日のドリンクバー、もしかしてお酒入ってませんか?」 「あー、実はねぇ…店の者が間違えて5分間だけお酒になってた時間が有ったんだ…すみません。」 「いえいえ。人間そういうこともありますし。…で飲んだ人間は?」 「ちょうどそこのお嬢さん(白雪)のショータイムでほとんど皆さん外に出ておられましたが…。」 「が?」 「ツインテールじゃないほうの常盤台のお嬢さんが『これおいしい』とお気に召されて…都合10回ほどおかわりに来られてました…。」 「なるほど、わかりました。」 そう言って個室の方を振り返る。 が 物の1秒でまた店長と向きなおる。 「いま、個室の中光りませんでした?」神裂がおそるそる確認する。 「光りました。確実に」店長も青くなって同意する。 「まずい、中には飾利が!!」 そういって神裂はすぐに個室に向かった。 そして、個室の中を見ると… 初春が倒れていた。 「飾利、大丈夫ですか?」 「と、とりあえず大丈夫です」 初春は美琴の頭をずっと撫でていたので直接電撃を食らったのだ。 そして、個室の外から一人大きな殺気が出ていた。 「おのれ、よくも飾利姫をぶっ殺す!!」 建宮がフランベルジェを構え、美琴に向かってきた。 建宮がこっちに向かっているのに気づいた神裂は大声で言った。 「だ、誰か建宮を止めてください!!」 だが、今の建宮を止めるすべは無いのだ。一人を除いて… 「じゃあ、私が凍らせればいいんじゃないの?」 っということで、白雪は建宮を凍らせた。 「全く凄いな白雪は。…とりあえずおしぼりはやめろ五和!!!!」 「美琴ちゃんの調子がおかしいのは上条君のせいだよねー。」 「月夜さんもそう思いますの?私もですわ。」 「常々そう思っていたでー。」 「にゃー。」 「理不尽!マジでやめろ五和!!!!」 「美琴ちゃんのためにも二人まとめて凍らせようか。」 「それはナイスアイディアだにゃー月夜。ただし別々の氷に閉じ込めないといけないぜい。」 「ひとつの氷に入れたらそれこそ御坂はん悲しみまっせー。」 「了解。吹雪でバラケさせてから凍らせるよ♪」 「「ギャーッ!!!!!」」 五和と上条は別々に凍らされた。 ちなみに美琴は現在爆睡中で気が付いていない。 「舞夏、その五和さんを持って行ってくれない?ほっといても30分くらいで凍りは融けるか消えるからさ。」 「了解なんだぞー。にしても重いなコレ。」 「そりゃー胸がでかいからにゃーってゴギュ!!!!」 「元春、何じっくり見てるの?元春も凍らせちゃうよ♪溶かせる上条君いないからピンチだね。」 「ってか何で上条は凍ったまンまなンだァ?」 確かに右手で消せるはず。 「そりゃーカミやんの右手がおしぼりでふさがれてるからや。」 「なるほど。不便な右手だなァ。」 すると、 「ダーラッシャー!!」 「「「「「「「「「「何ぃぃぃいいいいいいい!?」」」」」」」」」」 五和気合で復活!!(実際には天草式の魔術があったりするが。) 「さあ!!当麻さん!!私と一緒に愛の滑走路へ!!」 ただいま上条さんは氷付け中、更には最後の砦、美琴まで眠ってしまっている。と、そこにそのまんま救いの手が!! 「「やめなさい!!」」 「ってうわわわわ!?いきなりなんですかプリエステスとその他一名!?」 「上条当麻は私達の恩人…手を出すというならば徹底的に殺ります…」 「その他一名ってのが超気に入りませんが、お兄ちゃんを連れて行くなんて超させませんよ?」 そんなシリアスな空気の中、この三人よりもものすごい殺気が現れる。 「テメェらは月夜のパーティーで何やってるぜよ?」 そこには魔術師にして能力者、能力者にして魔術師の天邪鬼、土御門元春が居た。 その後の数分間は筆舌に尽くしがたい。 あっさりさっくりまとめよう。 土御門が血を出して倒れ。 ただしそれを見たのは白雪と一方通行、打ち止めだけで。 他はほとんど瀕死の重傷を負っており。 見ていなくても無事だったのは隣の個室で寝ていた美琴と氷づけされた上条(この二人の盾になるような場所で打ち止めが一方通行に助けられていたため)と。 テレポートして逃げた白井と青ピだけ。 その7名を除いて。 他は全員、がれきに埋まった。 周囲50メートル近くが廃墟となった状況で。 白雪が見ている者はただ一つ。 「元春!?大丈夫!?」 「にゃー…。取りあえず救急車だにゃー…」 「わ、分かったからもう話さないで!!」 「まったく、土御門の野郎…」余波で氷が割れて出てきた上条が言う。 「雪女の彼氏にぴったりな強さだなァおィ…。」あきれ顔の一方通行。 「他の人助けなくて良いの?」さすがに酔いがさめた美琴 「さすがにこのままだとまずいよーってミサカはミサカは忠告してみたり。」 爆炎と共に現れたのはイノケンティウス、近くには術者のステイル、助けられたインデックスと滝壺がいた。 「やれやれ全く酷い目にあったよ。インデックスに師匠、二人とも無事かい?」 「ありがとうステイル。でもご飯もっと食べたかったんだよ。『喰わせ殺し』の店長さんにも申し訳ない気分で一杯なんだよ」 「大丈夫、いんでっくすの気持ちはきっと店長に伝わっている。それに店長さんならこんなことが起こっても笑って許してくれる」 後日、滝壺の言う通り、『喰わせ殺し』の店長も店員も笑って許してくれるのだがそれはまた別の話。 瓦礫を粉々に切り刻んで現れたのは神裂と建宮で、神裂の腕の中には初春がいた。 「土御門、もう少し冷静になってもらいたものですね。飾利、怪我はありませんでしたか?」 「この通り無事です。火織お姉ちゃんと建宮さんのおかげです。本当にありがとうございます、お二人とも」 「飾利姫を守るのが我らが使命、気にすること無いのよな。貴女の感謝の言葉でわしは腹いっぱいなのよ」 次に現れたのは対馬と浦上、彼女達が抱えてるのは気を失っている五和と舞夏だ。 「ふぅ、やっぱり土御門は恐ろしいわね。とりあえず元々の原因とも呼べる五和は後で折檻決定ね」 「……うぅ、何だか助けられたみたいだなー。どうもありがとうなんだぞー」 「いえいえ。私達は御坂さんと白井さんを寮に連れ帰らないといけませんので土御門の妹さん、五和を連れて帰って下さい」 浦上は気絶中の五和を舞夏に預けると、対馬と共に美琴と黒子の所へと向かった。 舞夏はというと五和の首根っこを掴まえて、引きずりながら自分の寮へと帰っていく。 「だーーーっ! 超酷い目に遭いました! 無事ですか涙子!」 「かすり傷程度なら負ったけど、特に問題ないよ。ありがとね最愛」 「超水くさいことを言わないで下さい。私と涙子の超仲じゃないですか♪」 『窒素装甲』を駆使して佐天を守った絹旗の顔は疲れが見えながらも、佐天の無事に安堵してる印象が見受けられる。 そこへ一際大きな爆発があったと思うと、そこには無傷の木山、周りには気を失っている芳川、小萌、黄泉川が倒れていた。 木山の様子を見て一番驚いたのは誰あろう、かつて戦ったことのある美琴だった。 「……なんで? なんで『幻想御手』も無いのに木山が……『多才能力者(マルチスキル)』になってんのよーーーっ!」 プルルルルルル ここで一人の携帯がなった・・・ 「もしもしですー。はい。はい。えー!?なんでですかー? え、でも・・・うぅわかりましたー。わざわざありがとうございましたー。でわー。」 「どうしたんですか?先生」 「月夜ちゃん。ものすごーく残念なお知らせです」 「じつは・・・level5認定を認められなかったのですー」 「「「「「「「「「「工工工工エエエエェェェェ!?」」」」」」」」」」 「他のlevelと違ってlevel5は上の認定が必要なのですが、それが認められなかったそうなんですー」 「なんでですか?詳しい理由は?」 「表向きでは、まだ能力に未熟な部分があるということなんですがー」 「表向きではというと?」 「これはあくまで先生の予想なのですが・・・」 「なになに?」 「能力の急成長と言うのは、あまり研究で認められていないんですよー ましてやlevel3からlevel5だなんてなおさらですー だから、誤認識などの面も含めてlevel4でとまっているのだと思いますー」 「でも、実際、実力はlevel5並の力があるんですし・・・」 「上は頭が固いんですよー」 「はふぅ・・・」 これを聞いていたステイルと土御門は・・・ 「(土御門、君だろ?これを仕向けたのは)」 「(良くわかったにゃー。まぁ、こっちもいろいろとコネがあるからにゃ)」 「(学園都市の頂上に直訴とは良い判断だな)」 「(いくら力と根性があるからってあまり関わらせたくはないんでね)」 「(君は昔から頭が回る・・・付き合っている僕は目が回っていたよ)」 「(だれがうまい事をいえと。それにあの時はガキのいたずらだ。今とはわけが違う)」 「なーにこそこそ話してるんだ」 そこに文字通り不幸の避雷針が来て・・・ 「まぁとりあえずカミやんのせいだにゃー!」 「理不尽!?」 「上条当麻、貴様と言うやつは白雪さんにまで迷惑をかけよって…」 「吹寄サン!?ってか何でみんな俺のせいという方向でまとまってますか!?」 「それが真実なんだにゃー。つまりだにゃー、理由とか論理とかそういう小さな小さなもろもろは『不幸体質』という一言で消し飛ばされてしまうんだぜい。 結論を言うとだにゃー。…年貢の納め時だぜいカミやん!」 「何それ!?つまり説明する気はねえんだなテメエ!!!」 「良ィことに学園都市第三位も寝てるしよォ…ここらでやっちまうか。」 「「「「「「「「「「「「「イエス、オフコース!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」 「不幸だぁーっ!!!!!!!!」 久方ぶりに本当の不幸が上条を襲った。 ドッカーーーーーン 「なんでレールガンがァ!?」 「いつのまにか起きてたにゃー」 「もしかしたらこのパターンは・・・」 「よし、ココは全員で、せーの・・・」 「「「「「「「「「「「「「「「不幸だ(だァ、にゃー、やー)ーーーーー」」」」」」」」」」」」」」」 ここからの流れはいつもどおりである _______________________________________________________________________ そのころ木山たちはというと・・・ 「たぶんだが、強力な能力者がいっぺんに集まったために、AIM拡散力場が干渉しあって・・・」 解説をしていた 「そういえば、そこのシスターちょっと話があるのだが・・・」 「なに?」 「(私は能力は発現していないのだが、魔術は使えないのか?)」 「(その事なんだけど・・・多分無理かも・・・)」 「(どうしてだ?)」 「(一度でも、能力を使った事がある人っていうのはね、やっぱり脳の回路が普通の人とは違うんだよ そうでなくても、体が能力の使い方を覚えちゃってる。魔術と超能力は似てるけど微妙なところで違うから 無意識にミスが出ちゃうんだよ。両方使えるとなるとものすごく器用な人くらいかも)」 「(そうかそれは残念だ)」 「な、なんか微妙にほめられた気がするにゃーバタリ」 こうしてパーティーは無事(?)に終わったのだが、ここで小萌から連絡が入る。 「じゃあみなさーん。明後日は楽しい楽しい能力強化合宿ですよー♪ 明日のうちに準備とかちゃんとするですよー」 当麻達の学校、二日後には『能力強化合宿』というハードな合宿が始まるのだ。 疲れを出来るだけ残したくない当麻の学校の生徒達はそれぞれに自分達の住む場所へと帰って行く。 当麻の学校の生徒で無いパーティー参加者も疲れたのか、自分達の住む部屋へと帰って行った。 「さて、と。じゃあ俺も帰って寝るとすっか。んで明日は合宿の準備っと」 「じゃあ私もー♪」 「待て待て待て! 何サラッとお泊りしようと画策してるんですか美琴さん!」 美琴が違和感なしで付いてきたことに焦った当麻は内心で嬉しく思いながらも、恋人の暴走を未然に防ごうとした。 そんな当麻に助け舟を出したのは黒子、対馬、浦上なのだが、これが当麻のこの日最後の大ハプニングの始まりだった。 「ダメですわよお姉様。寮監様からお電話がありまして門限破りは対馬さんと浦上さん同伴で許してくれますが、外泊は禁止されてますわ」 「うっ……残念」 「それなんだけどね御坂さん。そんなにガックリしなくても大丈夫。むしろ大変なのは上条さんの方だから」 「上条当麻、あなたに寮監さんが会いたいそうよ。私達と一緒に常盤台の寮に来なさい」 対馬の宣告に顔を青くしたのは当麻ではなく、寮監の恐ろしさを文字通り体で知っている美琴と黒子だった。 「当麻、死ぬ気で戦いましょう! あの寮監ならそれで勝てるかどうかのレベルだけど、私達の愛は負けないもの!」 「お姉様! それは自殺行為ですわよ! お願いですからそのような早まった考えはお止め下さいな!」 (この二人がここまで言う常盤台の寮監ってどんな奴なんだ? 聖人や神の右席レベルの相手なのか?) 二人が恐れる寮監のイメージを知り合いの聖人と神の右席のメンバーで想像したが、想像だけで恐怖を覚える羽目に。 しかしそんな当麻を対馬と浦上が落ち着かせる言葉を投げかける。 「そんなに固くならなくても大丈夫ですよ上条さん。寮監さんは美人ですし、御坂さんの噂の恋人を一度拝見したいだけみたいですよ」 「浦上の言う通りよ上条当麻。確かに御坂さんや白井さんが毎回門限とか規則破る度に気絶させられてるみたいだけど、怖い人じゃないから」 浦上の言葉で心を落ち着かせた当麻だったが、対馬の言葉で不安がやや持ち直してしまうことに。 美琴と黒子は当麻の無事を祈りつつ、寮監の待つ常盤台の寮へと向かうことにするのだった。